母・雪が、戸籍の秘密を暴露した後・・・長い年月を掛けて
聞き出した「雪」さんの秘話、辻褄の合わない部分も
抜け落ちてるエピソードも有るけど


なんか・・こんな感じで、私が産まれる前にあったらしい


雪は、24歳・・・当時としては「いきおくれ」てしまいそうな年頃の女

そんな女がトランク一つを下げて 鹿児島県の田舎の町へ夜行列車を乗


り継ぎ東京からやって来た。 出迎えは、誰もいない

彼女の到着を知ってる人も誰もいない、雪にとっては、人生で二度目の


家出だった。


一度目の話しは別の時にでもするとして、この二度目の家出には彼女と


彼女の胎内の子の未来が掛かっていたのだ。

数か月前の事、雪は幸せだった 東京で看護婦として働き、恋人もいた、


彼は遠く離れた鹿児島から、行商にくる人だつたから、しょつちゅう会え


る訳では無かったがめずらしいお土産や、あちこちの話しをしてくれる


楽しい人で、結婚して欲しいとも言ってくれた。  


そんな彼が突然消えた、手紙が来たが、親が死んで行商には行けなくな


ったから・・・もう貴方には、会いたくても会えないと


雪は、思った・・・なら、自分が行けばいい

彼女は、彼の子を宿した事を知ったばかりだった。

自分が僻地で暮らす事を選択すれば、家族三人で幸せに暮らす・暮らせ


るはずだと


雪は、一人でそう決めて・・・一人でやって来たのだ


彼の家に行くと、彼の妻と息子が朝御飯を食べていた・・・彼は、まだ寝


ていた。


雪は、彼の妻を、妹と勘違いした。 


とっても・・・とっても、私には理解出来ないけど

すったもんだが有り・・修羅場が あったらしい (雪さんが、教えてくれな


いから書けないけどね)

僻地の鹿児島に知り合いも無く、結果として不倫の子を宿した幸さん

普通なら・・否、私ならば とっとと僻地にも、嘘吐き男にもbybyする


と思うけど、我が母・雪は ちょっと普通じゃない女だったのです。


なんと、妻子持ち男の彼に家と仕事(看護婦)を準備させて

男が妻と別れて、自分と結婚するまで待つ事に。


なんで、そうなったか分かりませんが、今も昔もブルトーザーの如く

すべてを押し潰す精神の持ち主の我が母だからこそだと思う


しかし、雪さんがそうするって決心したって、相手のある事で


妻子持ちの男は、しょせん遊び・・・な訳

彼女の勢いに負けて、仕事と住む場所は 確保してあげたけど

自分の家庭は壊す気無し・・・・


この男も凄いなと思う、 なんと、雪さんの望む方向に行ってる様に

思わせて・・・自分と妻子は、大阪にトンズラ、ほぼ夜逃げ状態で逃げて

しまったらしい


僻地・鹿児島に一人の妊婦が 取り残されたのでした。


そこから・・・どうやって、私の父が絡んで 挙句×結婚に至るのか

は、雪さんから聞き出せて無いので不明 

とにかく、臨月まじかの母と知り合い 

姉が産まれ、夜逃げした男に認知させた上で、父と養子縁組し婚姻。


という流れになつたみたい・・・まじ凄い


我が母の壮絶・・・序章だけど凄すぎる半生


これに無理やり、つき合わされた 子供って、最初からマイナスの人生じ

ゃない・・・


どんだけのこと・・してるか 今だに理解してない


 母が凄い生き物だと 驚嘆至極な 私です。