「芋たこなんきん」第1回放映記念・・・・

私は元々藤山寛美は好きではない派です。松竹新喜劇には吉本と違い「啓蒙」があったんで鼻についたんですね。子供心に「おっさんわからんではないが、ちぃ~と説教くさ過ぎやせんですか?」と思っとりました。その点吉本の花紀京・岡八朗・桑原和男は全く啓蒙は無かったですからねー「阿呆阿呆一直線」ま、言い訳程度に「人情」も入れとくんだが、ま、仕方ねぇかって感じで。そりゃあ子供は松竹よりも吉本を選択します。でもね関西の親御さん達はやっぱり藤山寛美を崇拝しとりまっさかいね、吉本を見たいのに松竹が優先されてしまうの、ほんでまぁ~仕方なく藤山寛美の芸が必然的に刷り込まれていくわけです。確かに凄いGOD的な存在であるが、好き嫌いでゆーとあまり好きじゃない、どちらかゆーと嫌いかな。

直美ちゃんはその娘とゆーことで当然親の七光とゆー先入観をたっぷり背負いつつ、しかも顔が父親似、そんでもってデブ、ブス、くどい喋り方、鬱陶しい以外の何者でもないのが第一印象です。

そんな直美ちゃんの肩を持つ贔屓にするファンになるとゆーのは、それなりに大きな理由がなければなりません、何しろ親子代々に渡って第一印象は最悪なわけですから、理由、理由、理由、

理由は全く覚えていないんですがある時期から完璧に好きになりました。なんなんでしょう、多分クドイとかわざとらしいとかが凄く自然に見えたんですね、自然に天然でボケてるよーに見せれる芸技、これはかなりムツカシイと思うんです、親の寛美さんも出来ん技ですから、いつの頃か「あれ?このおばちゃんて凄いんちゃう?」って思ったんです

そんな直美ちゃんの初主演映画、

資料はこれ↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A1%94_%28%E6%98%A0%E7%94%BB%29

ま、そんな映画ありますが、これはもー阪本順二がどーのこーの福田和子がどーのこーのゆー前に藤山直美がスゴイ!スゴ過ぎます。こんな演技が出来る女優は世界中どこ探してもいない(あ、すんません、一人いましたキャシー・ベイツ)、もう共演者とかはどーでもよくって直美ちゃんしか入ってこない完璧直美PV

「熱い・・・カラダが熱い」とイカス台詞回しを2発、直美様があの顔面で・・・

「友達おらんとアカンのですか?」これもイカス

細かい関西のイカレタおばちゃんのアクションをここまでマニアックに自然にコピーできる人はいないんですね、上沼恵美子みたいにどっかわざとらしくなったりオーバーになったりクドクなったりするもんでっさかい

で、これは藤山直美ダークバージョン、こんな暗いことも力技でねじ伏せちゃうんです。岸辺一徳も大楠道代も超カッコイイんだが、やはり直美ちゃんの小道具でしかないのか、汚い醜い表面を晒しつつドスドス歩くのしのし歩く直美ちゃんの前では皆さん単なる役者さんでしかなく、直美ちゃんはケダモノです、生物、イキモノの記録、グイグイ鼻息一杯で押し出してきます

一家に一枚「顔」DVD

私はある女子と付き合う前、その娘の部屋に初めて行った時このビデオが置いてあったので、すっかりその娘を見直して、深く好きになってしまい交際を深めたとゆー経歴もあります。

そーゆーエポックメイキングなDVD

こればっかりは借りずに買いでしょう