先日早朝5時からNHK かんさい想い出シアターで
昭和60年放送「23時天王寺発磯釣り列車」って言う番組を再放送していました
JR紀勢本線の入り口でもある天王寺駅を23時に発車する新宮駅行きの
夜行列車の事なのですが、早朝から南紀の海で磯釣りをする客が沢山乗車したため
「磯釣り列車」という愛称で呼ばれていました。
平成12年に廃止されるまで天王寺⇔新宮間を走り続けていたのですが
新宮に住むイチロー少年にとっては 未知の都会と田舎を結ぶ想い出の列車でした。

中学生の頃は お金もなく
大阪のホテルなどで宿泊するような旅は無理。
そこで この夜行列車を利用したハードな大阪へのプチ旅行がありました。
土曜の夜に新宮を旅立ち、翌朝5時には天王寺に到着
丸一日 難波界隈をウロウロして
その夜にまた 天王寺から磯釣り列車に乗車し、月曜の早朝に新宮に帰着するという旅です。
田舎の子供にとっては難波の虹の街や心斎橋辺りをあても無くウロウロするのは
とても新鮮で嬉しかったものです。
帰りの列車に乗るためには23時まで天王寺界隈で時間をつぶさなければならないわけですが、
天王寺公園や新世界あたりは、今みたいに綺麗に整備されてはなくて
子供心に怪しい世界に踏み込んだような ちょっとドキドキするような感覚を抱いたものです。
けど今の天王寺公園や動物園は綺麗に整備され、新世界も串かつが美味しいお店が・・・
などとTVで紹介されて 今では観光客の集まる大阪のプレイスポットに変身しました。
時代の流れには驚くばかりです。
夜行列車は4人掛け座席で背もたれは直立タイプ、長時間座っているのは辛いのですが
そこは「普通車」乗車券だけで乗れるメリットがあるので文句は言えません。
真っ暗な車窓を見ながらいつしか疲れきった身体は睡魔に耐え切れず、
深い眠りに落ちるわけですが、
朦朧とした意識の中にも 窓越しに見てた海の沖合いに光り輝く烏賊釣り船の灯りが
今も頭の片隅に残っています。
<新宮駅>

JRの夜行列車がどんどん廃止されているのはとっても寂しいものです。
新宮からは東京行きの寝台列車も昔は走っていました。
時の流れの中で移動手段が列車から車に変わってしまったのでしょうが、
夜行列車の旅はいつまでも続けたいものですね。
