SNSの力 | [ボルネオ猫町] クチンあれこれ

[ボルネオ猫町] クチンあれこれ

東マレーシア・ボルネオ島はサラワクの州都クチン、Cat Cityで日本語を学ぶ人たちのブログです。

 日本語との最初の接触はあるアニメのオープニングソングだ。手塚治虫先生の『青いブリンク』という歌が好きで、当時小学三年生の私はその歌「瞳の中の未来」を耳で聞いて、意味もわからないまま覚えた。ある日、その歌を歌っていた時、母から「いいね、日本語もできるの?」と聞かれて、初めて「えっ、今まで見たアニメは日本のものだったのか」と気がついた。日本への興味も一段と上がった。

 六年生の時に両親がパソコンを買ってくれた。ネットに繋がり、私はの世界は一気に広がった。見られるアニメも多くなり、それらの大半を見た私は、日本語の簡単な日常の挨拶やよく使う形容詞なとを覚えた。その時期、いちばん好きなアニメは「ブリーチ」だった。普通の女の子と違って、私は少女漫画やアニメが好きではなく、少年漫画こそ私の大好物。高校に入ってから、パソコンを使う時間は少なくなってきたが、さいわいスマホという物が誕生した。週一回見たいアニメをダウンロードして、また見られる。ちなみに、高校一年の下半期、わたしはやっと最初の日本語教科書を購入した。日本語の教科書を読んでいるうちに、非常に日本人と交流したくなった。

 そこで、一つのスマホアプリを見つけた。それを使って、やっと初めての同世代の日本人の友達ができた。少し残念なのは、向こうはそんなにアニメが好きではなかった。しかし彼は一つの動画サイトを紹介してくれだ。その動画サイトを開けた瞬間「これはいい」とすぐ思った。その中には日本人と関する内容がいろいろあって、もちろんアニメも見られる。その頃、大ヒットのアニメは「進撃の巨人」だった。アニメを見ると同時にそのサイトでみんなと人物やストーリーについて日本語を使って討論し、そうしているうちに、私の日本語能力はかなり向上した。

 こんな私みたいな、SNSの力で自分のやりたいことや学びたいことを簡単に、そして楽しくやり遂げた人は、たくさんいると思う。今のSNSあるいはインターネットは、人間の付き合い方を変えた。告白やプロポーズなど重要な話もSNSでする人もいる時代に、地理的な距離はもうわたしたち日中両国の青年の交流の障害にはならない。そして交流の仕方も多様になっている。社交サイトはもちろん、スマホアプリも多くなり、更に最新の弾幕動画サイトで国境を越え、異国の人に歓迎される人も大勢いる。

 今、SNSを使う人たちは、ほぼ両国の若い世代。両国の間に矛盾はあるが、若い人たちがお互いにい接触する時は、そのような矛盾を考えているわけではない。ただ共に興味あるものについて交流している。さまざまな人びととさまざまな話題について話し合い、そして楽しむ。それがSNS時代のよさである。

 普通のサラリーマンが異国で注目され、ファンの数が数十万になる。何万キロの距離の人たちが同じものを愛してる故に、お互いにめぐり逢い、知り合って、現実の中でも親友になる。同じ動画サイトで動画をアップしていたので恋人同士となり、最後は結婚して家庭を築く。こんな例はまだたくさんある。これがSNSの力。

 距離と国境を越え、人々を繋ぐ。我々日中両国の青年もその中の一部である。中国に興味がある日本人、私みたいに日本に興味がある中国人。私たちの思いが、SNSを通してめぐり逢い、交流を始める。最初に言葉が通じなくてもかまわない。絵や写真が使える。やがて、その国のものをもっと知りたくなり、私みたいに言葉を学びはじめる。

 時代は進んでいて、このあとどうなるかは私は予測できない。大事なのは今である。明日を作るのは今日だから。SNSが発達している今の時代をよく掴んで、一つ一つのめぐり逢いを大切にする。もし若い人たちがみんなこうするなら、われわれ日中両国の未来もきっと明るくなるはずだ。未来は今の若者のものなのだから。

(韓韵)