広島県内の一本桜を探して、山根さんは県西部の安芸太田町へ、田中さんは県東部の東城町へ。
田中さんの訪ねた「小奴可(おぬか)の要害桜」には特別な想い出がある。
数年前、将来を共にすると信じていた人と別れ、一人で家で過ごす週末がつらくて、あてもなくドライブしていて辿り着いた。
福山市から来たというご夫婦と出会い、一緒に桜を見て、駅でアイスクリームをご馳走になった。
ご夫婦は毎週島根へ湧き水を汲みに行っていて、その途中立ち寄ったという。
私の心の傷を察してか、会ったばかりなのに我が子のように接してくれた。
ただ息をしてるだけの毎日だった私に、お二人の温かさは再び生きる気力を与えてくれた。
それからしばらくして、心の傷も癒え、再就職し、一人の週末にも慣れていった。
あれから6年。
桜の季節になると、そのご夫婦との温かい時間を思い出す。
今回田中さんが訪ねてくれたことで、そこから更に先のことを考えなければいけないと気付いた。
理想の夫婦像と、見た目や肩書きに関係なく本当に私に必要な人物像。
これも田中さんと元就スタッフさん達のおかげ。
気付かせてくれて、ありがとう。
