昨夜BSで森下洋子さんのインタビュー番組を観た。
森下さんは20歳のとき、後に結婚することになるバレエダンサー清水哲太郎さんに言われ、ハッとした言葉があるという。
「何のために踊ってるの?」
清水さんは多彩な経歴を持つ方で、一方森下さんはバレエしか知らなかった。
森下さんは清水さんの質問に即答できなかったと言う。
それを聞きながら、私もハッとした。
何のために踊っているんだろう。
ずっと、育ててくれたバレエの先生への恩返しと思ってやってきた。
大人になって始めた私がこれだけ踊れたら、若い子たちへの刺激になり、教室全体のレベルアップにもなり、他の教室への自慢にもなる。
でも、先生が求めているものは違っていた。
先生の考えは保守的だった。
「女の幸せは家庭にある、結婚して子供を産み育ててることが先決で、バレエは美しく老いるための手段である」
大人の生徒にバレエの技術を高めることなど求めてはいなかった。
体が固くても脚が高く上がらなくても、真っ直ぐ伸びた背中と細く長い手足、そして安定した家庭生活があればいいのだ。
私のように、手足が短くて太いうえに離婚までしているのは最悪だった。
実際はバレエが下手でも、「さすがバレエを習ってるだけあるわね、姿勢が良くて痩せてて綺麗ね」と、言われるようであればOKなのだ。
行くたび先生に嫌味を言われるのが不快で、もうかれこれ半年バレエのレッスンに言っていない。
最初は嫌味を言われるのがイヤで、そのうち、私だって月謝を払ってるのになんで不愉快な思いをさせられなくちゃいけないの? と思うようになった。
そして昨日。
私はずっと先生や教室のために踊っていたことに気付いた。
これからは自分のために踊ろう。
自分が楽しい嬉しいと思うことをしよう。
レッスンに行くたびに不愉快になるような教室へはもう行かない。
色々な教室を見て回って、楽しくバレエができる教室へ行こう。