若き日は与謝野晶子という人は、本当に明け透けで斬新で面白い。明治45年(1912年)に刊行された歌集「青海波」より。三十路しぬ妄想邪見やや深くなるとも知らず頼まる君に大きなる百合の落つるは艶めかし我の若さの去に比べて若き日は尽きんとぞする平かなる野の俄かにも海の入るごと自らを淡き黄色にかはりゆく秋の草とも思ひなすかな晶子34歳。