デメリット①航続距離(走行距離)が不安

 

EVのデメリットの1つは航続距離の短さです。

現在の売れ筋は、航続距離200km程度の近距離用車種と、400~600km走る上級車種の2つです。

 

デメリット②車両価格が高額

 

EVの価格は、同クラス同カテゴリーのガソリン車を大きく上回っています。

軽EVでみても価格帯は250万~300万円なのに対し、同クラスのガソリン軽の価格帯は130万~190万円と、軽EVが100万円以上高額です。

 

デメリット③補助金は購入時には支給されない

 

EVのような環境適合車には、国や自治体による手厚い補助金制度があるのは周知のとおりです(減税制度もありますがここでは補助金についてのみ取り上げます)

 

デメリット④充電に時間がかかる

 

EVの充電にはガソリンを給油するよりも時間がかかります。

急速充電(1時間あたり50kWの充電が目安)なら80%充電まで20~40分ほどですが、それでも満タンまで3分足らずのガソリン車より時間がかかります。

まして、自宅の充電設備(100Vまたは200V)でフル充電にするには8~15時間ほどかかるので、多くは帰宅後に安い夜間電力を使って、という対応を迫られるのです。

しかし、自宅にスタンドを設置したら、寝ているあいだに充電できるので、ガソリンスタンドに寄る手間なく目的地まで出発できるのはメリットともいえますね。

ちなみに、EVを約10km走らせるのに必要な充電時間は、100V電源では1時間、200V電源では30分ほどです。

 

デメリット⑤充電インフラがまだまだ不足

 

充電に時間がかかる以前に、現状、充電インフラ自体が足りていません。

まず、普通充電器については現在、宿泊施設や商業ビルなどに敷設されていますが、その数はガソリンスタンドにはまだまだ及びません。

家庭でも普通充電器を屋外に取りつけ、屋内に専用コンセント(数万円します)を設置すれば、問題なく充電スポットを設けることができますが、これは一軒家の場合。

集合住宅の駐車場では、入居者の多数決同意が必要なため、すんなりと充電器が設置できるとは限りません。

 

デメリット⑥バッテリーに寿命があり交換代も高額

 

EVのバッテリーにも寿命があることは、知っておく必要があるでしょう。

メーカーの保証期間は8年ほどですが、それを過ぎても乗りつづけることはできます。

ただし、走行できる距離が短くなったり、充電できる量が減ったりして、次第にバッテリーの劣化を実感するようになります。

 

デメリット⑦車種が少ない

 

デメリット⑧リセールバリューが低い

 

数年乗ったEVを中古車として売却する場合、バッテリーの劣化で下取り価格が大幅に安くなるという問題がありました。

しかし最近は状況が変わってきたようです。

ガソリン価格の高騰などで、中古EVの人気が高まり、メーカーや車種にもよりますが、以前ほど値崩れしなくなっています。

ただし、軽EVなど、元の価格が低価格帯の車は、5年後のリセールバリューには期待しないほうが無難です。

 

デメリット⑨電欠はピンチ!人力で動かせない

 

EVは充電が切れると、モーターと連結している駆動輪がロックされてしまいます。

充電が切れたらロードサービスを呼ぶことになるのは、ガス欠のガソリン車と同じですが、それまでに車を少しでも安全な場所に移動させることができないのです。

これは、そのときになってみたら非常に恐ろしい事態といえます。

まして、ロードサービスを呼べない、携帯電話が通じない場所で電欠になったらピンチです。

EVの充電切れだけは絶対起こしてはなりません。

 

デメリット⑩歩行者が気づきにくい

 

EVの走行音の静かさが仇となって、歩行者が車の接近に気づかず、事故につながるとの指摘も聞かれます。

確かに、音で車の接近を判断する歩行者もいるため、ドライバーは注意が必要ですが、最近は接近すると警告音が鳴る機能が搭載されたEVも増えており、安全面は向上しています。