妻の意向でヌルッと始まりそうな中学受験生活。

地方出身で中学受験を経験していない僕は、そもそも中学受験は何のためにするのかがピンと来ていない。

妻に聞いても「東京はそういうところだから」とふわっとした回答。

目的をはっきりさせておかないと辛い時や子供に「なぜ中学受験するのか」と聞かれた時にブレると思うので、最初に考えておきたい。

 

 

①高校受験は大変だから中高一貫の中学受験でそれを回避するため

 

よく言われているのがこれ。

「高校受験は内申点の比率が高く先生に嫌われたらキツイ。

運の要素が大きくなるので実力勝負できる中学受験の方が良い」

というもの。

果たして本当だろうか?

最近、周りには中学受験を敢えて避けて高校受験に絞っている家庭も多い。

彼らの主張は、

「優秀層が中学受験でごっそり抜けるから高校受験の方が戦いやすい。

現に早慶の付属中学より付属高校の方が入るのが楽。

英語と数学を先取りしておけば大丈夫」

というもの。

どちらも説得力があり、①が決定打となる事はなさそう。

 

 

②公立は荒れているから私立の中が良い

 

住んでいる地域によるのだろうが、自分が今住んでいる地域(東京某所)では当てはまる気がしない。

コンビニにたむろしているヤンキーなど見た事ない。

東京の不動産価格は上昇し続け、ファミリー向け物件は億超えがざら。

そんな物件を買える世帯に荒れている子なんているんだろうか?

いるにはいるんだろうが極稀なのでは?

坪単価が一定以上の地域では②は当てはまらなそう。

 

 

③私立は大学の進学実績が良い

 

正直これもピンと来ない。

有名な中高の進学実績を見ても中央値はMARCHくらいなんじゃないか?と思われる数字なのだ。

(超有名校となると流石の実績だけど)

MARCH付属の中学の偏差値はとても高いけど、それに受かるような子は大学受験を本気でやればもっと上に行けると思う。

それなら大学受験で一発勝負!で良いような気がしてくる。

 

 

④私立の方が部活を充実させやすい

 

長男はバスケをやっており、僕もそのバスケチームのコーチをやっている。

息子に「なんで俺は中学受験するの?」と聞かれた時、これが一番答えやすい。

中学受験をすれば高校受験がいらないから中三で部活を引退しなくて済むし、体育館も公立より綺麗だよ、と。

息子は単純なので(そこが最高に可愛い)納得しそう。

ただ正直、将来バスケ選手として生きていく可能性はほぼないので、部活に関しては『中学受験をするべき理由』というよりは『子供に中学受験を納得させるための方便』という気がする。

 

 

⑤共学より男子校の方が向いている子もいる

 

これだけで別のテーマになりそうなので割愛。

後日考えてみる。

結論だけ言うと、うちには当てはまらなそう。

 

 

⑥高い目標を持った学友たちと過ごせる

 

②に少し似ている理由。

ごく一部の人間以外は周りに流されるもの。

周囲に勤勉な者が多ければ自分も良い方向に流される、というもの。

それ自体は良く分かる。

しかしその割には③で書いたように超有名校以外は進学実績がパっとしないことがひっかかる。

勤勉な仲間たちに流されなかったらもっとパっとしていなかったかも知れないと言われればそれまでだが、悪魔の証明である。

 

 

・・・

色々と考えてみたが、どれもはっきりとした答えにはならなかった。

実際に中学を見学に行って、「中学受験させたい」から「わが子をこの学校に通わせたい」に変われば目的は明確になりブレないのかも知れない。

早い段階で学校見学をした方が良さそうだ。

④で子供に対する説得方法だけハッキリしただけでも良しとしよう。