日本で最も小さい鼠『カヤネズミ』 | 道祖神の招きにあひて

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八ヶ岳山麓の山小舎(ヒュッテ)をベースにした、百名山登山、スキー、自転車・鉄道・巡礼の旅、秘湯、自然観察、DIYなどの趣味のブログです。

6月にスタートした『生きもの調査員養成講座』も昨日(第6回)が最終回。


最終回のテーマは哺乳類


この草っ原の中で探す哺乳類は⁈


カヤネズミなんだけど・・・


まずはカヤネズミの巣(球巣)を探す


あった❗️

カヤネズミは地表から1mくらいのところに直径10cm程度の球巣を作る


はいっ!


ほいっ!


ほれっ!

次々と球巣は見つかったけど、残念ながらこの日生体の発見は出来ず

この球巣の中で5〜6頭の子どもを育てるのね


こんな感じ(⬇︎これは剥製)


しっかり(紛れもなく)ネズミに見えるけど、成体の体重はたったの7〜14g

1円玉10枚くらいの重さなのね


日本一小さいカヤネズミは「尾」が使える唯一のネズミ

⬇︎写真は静岡新聞webからお借りしました

繁殖期:春から初夏にかけてと、秋から初冬にかけての2回繁殖する。1回の繁殖期内に数回出産。妊娠期間は17〜18日。1回に産む子供の数は2〜8頭、平均5〜6頭。


カヤネズミは休耕田や河川敷、草原などに生息し、そこに生えているススキ、オギ、チガヤなどイネ科植物の葉を利用して直径10cm位の球形の巣を作る。巣に使われる葉は生きており、周りの植物と同じ色をしているため上手にカモフラージュされている。

彼らはこの巣で出産・子育てをし、また休息場所としても利用する。

しかし近年、河川の工事や新しい道路・ゴルフ場の建設などでカヤネズミの生息地がどんどん奪われているのは想像に難くない。

田畑のあぜ道や休耕田に生えているススキの群生もカヤネズミの大切な生息地だったけれど、都市部周辺ではそんな環境はほとんど失われている。


里山の自然とともに、カヤネズミが生息できる原っぱが残るといいのだけど(^ ^)


市民生きもの調査員に認定されました

)^o^(



おしまい