冷たい雨降る修学院離宮 | 道祖神の招きにあひて

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八ヶ岳山麓の山小舎(ヒュッテ)をベースにした、百名山登山、スキー、自転車・鉄道・巡礼の旅、秘湯、自然観察、DIYなどの趣味のブログです。

京都移住後4週間が経過した日(5月1日)

「さあ今日から5月・・・
初夏、絶好の季節が到来❗️」
かと思いきや、冷たい雨が降る5月のスタートになっちゃいました(^^)


この日は『修学院離宮』の観覧を予約済みのため、観覧開始の20分前にはスタンバイ。


修学院離宮正門


☟受付 割と質素な建物ね


約80分の観覧ツアーがスタート



40人ほどの観覧者が傘さして付いて行きます


修学院離宮は、明暦元年から2年(1655〜1656年)にかけて後水尾上皇によって造営工事が起こされ、万治2年(1659年)頃完成した山荘です。


比叡山の麓、東山連峰の山裾に造られた元山荘は、現在では上・中・下の三つの離宮からなり、上離宮背後の山、借景となる山林、それに三つの離宮を繋ぐ松並木の道、さらにその両側に広がる田畑とで構成されています。


総面積54万5千㎡の雄大な離宮で、(僕の勝手な見立てでは)おそらく公開されている皇室の関連施設(宮内庁管理の御所や離宮など)5施設の中では皇居に次ぐ広さではないでしょうか⁈


下離宮にある『寿月観(じゅげつかん)』


扁額は後水尾上皇の宸筆らしい


熱心に説明を聴く観覧者


晴れてさえいれば、霊峰比叡山から東山の山並みが一望できるのだけど(^^)


盆栽作り⁈の松


この奥手に比叡山が鎮座しているのね


広大な田園に囲まれて


中離宮へ



中離宮客殿まで来たところです


網に掛かった鯉(鮒とも⁈)


絵の裏側の網には破れた箇所も描かれています。

鯉の絵は筆者不明だけれど、この破れた網だけはなんと『円山応挙の筆』と伝わっているんです❗️


一間半の飾り棚

五枚の棚板がいかにも霞がたなびくように見えることから『霞棚』と呼ばれ、桂離宮の『桂棚』、三宝院の『醍醐棚』とともに天下の三棚と称されているらしい。

ほほ〜、霞棚ですか❗️


上離宮に向かって上っていく松並木


眼下に京都市内、やや右手が御所の方角でしょうかね


御成門から一番上の上離宮に入ります


登るに従い見えてくるのは浴龍池(よくりゅうち)


島の形を泳ぐ龍の姿に見立てたのね


修学院離宮の一番高い位置にある

隣雲亭(りんうんてい)


隣雲亭の深い軒の叩きは

漆喰に小石を一つ、二つ、三つ埋め込んだ造り。俗に「一二三石(ひふみいし)」と呼ばれているようです。



秋は美しく色付くでしょうなあ!

楓橋(かえでばし)🍁


窮邃亭(きゅうすいてい)



千歳橋


西浜から見た土橋


う〜む、なんと広大な離宮でありました。

山麓に広がる離宮のため、上と下の離宮の標高差は40m近くあり、大小の滝に加え流れの早い小川など、離宮内のどこにいても水音が聞こえてくる。


晴れていたらさぞ素晴らしい景観を楽しめたことでしょう(^^)


おしまい