静岡県観光協会がとんでもないツアーを企画しました‼️


その名も『南アルプス国立公園アドベンチャーツアー』


今年の秋シーズン(9月1日〜10月31日)、主に訪日客をターゲットに静岡市街地から南アルプスの稜線までヘリ🚁で飛んでいって、ハイキングさせちゃおうっていうド派手な企画ツアー。


☟画像はWikipediaからお借りしました


小河内岳(2,802m)は南アルプスの中央部に位置し、山頂は静岡市葵区と長野県大鹿村の境界にあります。

しかし、静岡市側から入山するとなると極めて遠い山なんです。

最も早く登れるルートとしては長野県大鹿村の鳥倉林道から三伏峠を経て小河内岳を往復するというのが一般的。


概念的には南ア北部の仙丈岳〜塩見岳〜三伏峠〜中部の荒川岳に至る主脈縦走路上にある奥深い山です。

別の例え方をすると、僕が大好きな「TJAR(トランスジャパンアルプスレース)の後半の最難関に差し掛かる辺り」とも言えます(^_^)


そんな遠くの南アルプス核心部小河内岳までヘリ🚁に乗っかって行ってハイキングが出来る⁉️

しかも、場所は国立公園特別地域のど真ん中、標高2,800m地点。

まさか、こんなツアーが企画されようとは夢にも思わなんだわ(^_^)


そもそも、なんでこんな凄いツアーが企画されたかっていうと・・・

ことの発端は一昨年まで赤石岳避難小屋の名物小屋番だった榎田善行さん。

☟一昨年、勇退直前の榎田さん

☟榎田さんの記事です


その榎田さんのアイデアが発端らしい。


環境保護にも一家言持つ榎田さん。

ご自分が住む静岡県本川根町からも南アルプス深南部へ通ずる最短ルートがあったのだけれど、度重なる大雨や台風被害で登山道は大荒れ。現在では使用出来ない状態になっている。


素人の僕の目で見ても、南アルプスの登山道の崩壊は随所で起こっており、修復は相当な困難を伴うものと思われます。

とても、山小屋のスタッフやボランティアなどで片付けられるレベルでは無いことは一目瞭然。

かと言って、新たにルートを開拓などしようとすれば、これまた環境に大きな負荷がかかってしまう。


それならいっそのこと、ヘリを飛ばして3,000mの稜線まで運んであげたらどうだろう⁉️っていう発想なんですね。


☟昨年11月の試験フライトの様子(静岡新聞デジタルより)

☝︎ここまで、静岡市の日本平ホテルからヘリ🚁ならなんと20分(^o^)


ツアー代金、ん十万円するか知らないけれど、お金持ちの訪日客ならバンバン売れちゃいそうな企画です。


もちろん国内の観光客、特に高齢者等で南アルプス登山は無理だけど3,000mの稜線へは降り立ってみたいという向きの方々からは多くの引き合いがくることでしょう。


たまたま昨年の夏・・・

☟すぐ近くの三伏山山頂から小河内岳⛰️を望みました。

☟その時の登山記事です



原生保全地域の南アルプスへ大名登山って、羨ましすぎるぞ〜^o^


静岡県観光協会、中々やりますな


おしまい