長らく大井川の流量(表流水)が減っている問題を放っておいて、今は『リニア中央新幹線工事』に伴う大井川(源流部湧水)の流量減少問題ばかりに注目が集まっている。
そもそも、リニア新幹線の長大なトンネル工事は、南アルプスの地表下約1,400mの深度を掘る前例のない大工事。
何本の断層や亀裂に影響を与えるかも分からないのに、県外(山梨側・長野側)に出水した湧水は『一滴残らず県内に戻す』って・・・、
そんなの誰が考えたって無理でしょ?
分かっていた筈なんだけど・・・、
漸く今般、JR東海の宇野護副社長が『元の位置に全て戻すのはでき得ない話』だとし、『湧水の全量を戻すという考えはないと言えばない(?)』と述べました。
まあ、今日のテーマは『静岡県』や『JR東海』の主張に賛成・反対とか、『リニア新幹線工事』に○とか×とか言っている訳ではありません。
もう数十年来、大井川を流れる表流水がか細くなっていることを懸念しているお話です。
大井川上流部、南アルプスは日本列島の中でも特に多雨な地域です。
年間の降水量は4,200mmにもなるそうです。
『箱根八里は馬でも越すが越すに越されぬ大井川』と詠われた江戸時代。そんな大井川が、今では見るがげもありません。
何故?
大井川水系には32ものダムがあり、貯水された水はそこから引かれた導水管を通じ水力発電に利用され、表面を流れる水はごく僅かなんです。
*発電用水は山中の導水管水路を通るので、目に見えない。
『静岡河川事務所』が作成した『大井川の利水運用と低水管理について』を参照すると・・・
大井川は幹川流路延長168㎞、流域面積1,280㎢の大河川。
塩郷堰堤下で5~6トン╱秒。神座付近で9~10トン╱秒。
江戸時代には、年間平均で60トン╱秒以上の流量があったようなので、当時の十分の一程度ですかね😅
👇昔は切り出した木材を『鉄砲堰』で一気に流していたほどだったけど、とても今じゃムリ😅
大井川は、あの黒部川と同様で急峻な地形と天然の高低差、さらに大量の降水に恵まれ、水力発電を行うのに適した屈指の河川でしょう😅
まあ🤔リニアトンネル工事の湧水が、環境アセスメントの言っている通り『1~2トン╱秒』ならば、現在『最大760トン╱秒』の規模で発電用水として利用されている分を少しだけ回したらいいんじゃないかな⁉️
中部電力の利権だけど😅
渦中の川勝静岡県知事の任期は今年7月まで。
あ~、任期満了までには絶対解決しない問題ですな!
おしまい
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