“精神科”と聞いて何を思い浮かべるだろう。


以前の私は、“精神科”と聞くと、空気が重々しい、暗い、重度の方が行くところ、行っていることが人にバレてはいけない、怖いなど、そんなマイナスのイメージばかりを持っていた。


日本では昔から、精神科についてのイメージがあまり良くないものだと思う。私の以前のイメージを持っている方が比較的多いのではないだろうか。今では、ニュースなどで、うつ病や適応障害などが取り上げられるようになり、以前よりは精神疾患が世間的に広まったといえど、まだまだ精神科のイメージは他の科に比べると良いものではないような気がする。


実際、私は精神疾患や発達障害で精神科に2週間に1回通院している。しかし、通ってみて思ったことは、私の以前のイメージとは遥かにかけ離れた場所であるということだ。病院にもよるかもしれないが、温かい光が溢れ、心地の良い音楽が流れ、少しのアロマが焚かれて、先生や受付の方もふわふわとした雰囲気の方ばかりだ。患者さんを見ても、年齢層はバラバラで、町で仮にすれ違ってもわからない人が多い。

私のイメージとは真逆のような場所だった。


以前何かの記事で読んだ情報だが、海外では3人に1人が精神科にかかっているらしい。一方で日本は30人に1人とかなり割合が少ない。その一方で、日本は世間から見てみれば、自殺大国である。

そう考えればどうだろうか。

多くの精神科に通っているが自殺率が低い国と、あまり精神科に通っていないが自殺率が高い国。

私はそう考えると前者がいいと考える。


そう考えると、日本はもっと精神科のイメージを明るくした方がいいのではないかと思う。ちょっとした悩みができたときに、話を聞いてくれるような人がいるような、自分のことを受け止めてくれるような、そんな場所だと認識が広がれば、もっと精神科のイメージが良くなり、通いやすくなり、生きやすくなるのではないかと思う。

私が、ここで下記つづたところで世間的には殆ど何も変わらないかもしれない。しかし、これを見た誰かの心を動かし、精神科に通って、少しでもその方が生きやすくなれば幸いだと私は思う。