学生をする中でテストは付き物だろう。

小学生、中学生、高校生‥‥学生として勉学に励む中で、定期的にやってくるテストとというビックイベント。中でも、高校生になると義務教育ではなくなるため、留年という制度も出てきて、今まで以上にテストというものの存在が大きくなる。


そして、テストには、テスト勉強というものも付き物だ。テストに向けて、コツコツと勉強していなければ、テスト前日や当日になって大変な目に合う。私は元々勉強ができる方ではない。一夜漬けなどでどうにかなるタイプではないため、テストの1週間程前から毎晩テスト勉強に明け暮れていた。留年しないように、そしていい成績をとるために私は一生懸命勉強をしていたが、祖母はよく思わなかったらしい。


「この金食い虫が!」

「電気代泥棒!」

「親不幸もん!」

「出来損ないなんやけんいくら勉強してもいい点数なんか取れんわ!さっさと寝たほうが、金の無駄にならん!」

テスト勉強をしている急にドアがバンッ!と開き、金食い虫!と言いながら怒り出す。テスト期間は、私の呼び名が“アイツ”や“お前”から“金食い虫”に変わる期間でもあり、私にとってはこれもテストの付き物だった。


高校生3年間、テスト勉強や小テスト勉強、資格試験勉強をするたびに私は“金食い虫”と呼ばれ、罵られ続けた。