原子力規制室への10回目くらいの訪問で
やっと話を聞いてもらえることになりました。
素人ながらに何とか許可をもらおう、
そう意気込み、
前のめり気味でテーブルに着きました。
しかし相手方、主任検査官は
「トロンについて詳しい事は知りません。
しかしそのトロンの開発に携わってきた方が
元理化学研究所の飯森里安先生や
畑晋先生というのなら信用できます。
なぜならこの方たちは、
日本の放射線科学の礎を作った方たちだからです。
この方たちが作ったものならば本物だと思います」
と認めてくれたのです。
僕の熱意が伝わり
この温浴システムを作った
科学者の功績、実績で信用されたのです。
そして更に
「トロンの研究をするのなら
地方都市ではなく東京に出てきた方が良いですよ」と
アドバイスもいただきました。
ちなみにこの飯森里安先生は
フレデリック・ソディ教授やあのキュリー夫人の下で
放射線化学を学び、
その後東京帝国大学で教えたり、
戦前戦中に理化学研究所で研究をしていたりと
とてもすごい人なのです。
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