初めの手術は22歳。

 

がんとわかったきっかけは

 

首の腫れでした。

 

姉が先に手術を受けていましたので

 

僕も

 

まぁ腫瘍を取ってしまえば大丈夫。

 

そんな気持ちがありました。

 

30数年前、そんな人が多かったのではないでしょうか?

 

それに『先生(医師)の言う通りにしておけば大丈夫』

 

『先生(医師)の言うことは絶対』

 

セカンドオピニオンなんて言葉もまだない

 

そんな時代でした。

 

 

が、

 

25歳で再発、即手術。

 

で、また再発。

 

取っても取っても出てきてしまう腫瘍に

 

凹み、嫌になってしまいました。

 

もうね、首の手術ってとてもキツイです。

 

キツすぎます。

 

術後フラフラ、ダメージ大。

 

あんな思いはもう嫌だ!!

 

30数年前の地方病院での手術なので

 

技術的なこともあったかもしれません。

 

手術跡はすごく大きくて、

 

ガッツリ切り開いたのがわかります。

 

仮面ライダーやフランケンシュタインじゃないけど

 

改造(人造?)人間にでもなったのか、と思うくらいです。

 

『首の皮一枚を残して行った手術』

 

なのでしょう。

 

 

がんについて私なりに調べたのですが

 

この甲状腺髄様がんは

 

悪性度は高いけど進行は遅い

 

ということがわかりました。

 

遅いのならこのまま放置して

 

大きくなったら一気に取ってしまおう、

 

そう考えたのです。

 

 

30年前も今も、甲状腺に効く抗がん剤はないので

 

抗がん剤治療はしていません。

 

放射線治療もしていません。

 

 

今になって振り返り考えてみると

 

それはラッキーな事だったのかもしれません。