2007 年に発症した統合失調症という病を体験する中で 2024 年現在、私が思うことを報告しようと思います。 まず、私は統合失調症という現象は、病的な要素と、この世界の真理を示す要素で成り立っていると考えています。
この現象が起きると、目の前で起こること、聞こえること、見えること全てが、あたかも私自身を、頭の中身全てを反映しているように発現してきます。 そしてまた、世界の質感が変わるように思いました。まるで宇宙旅行をするような。私がこの現象のことを「トラベル」と呼んでいるのはそのせいです。道ゆく人の着ている服の色合いが綺麗に揃っていく。神様の神話の世界を体現するような出来事が起こる。 iPhone がそれまで見たことのない動作をし出す。見ず知らずの人が自分のことを急に言っているように思う。世界は自分自身の反映であるということ。ある意味どんな人にも普段から起きている奇跡が濃密に押し寄せてく る。世界の焦点が合いすぎて、思考が追いつかなくなり、過剰になると眠れなくなる。

私は、この病態で起こっていることは、私たち皆に降り注いでいる奇跡の意味を、ただ理解できてしまう状態だと思っています。ある意味での神秘体験であると思うのですが、あまりにエネルギーと情報量が過剰だと身体全体にエネルギーを回ず、大脳新皮質が過剰に反応してしまい、脳がオーバーヒートします。これを避けるためには、まず身体全体にエネルギー、気を回すことだと私は考えています。私は統合失調症は背骨が鍵なのではないかと考えています。チャクラという観点からも説明ができるかもしれません。チャクラの一部が滞っていると、身体全体の気の流れを止め、例えば、本来の自分の声、肚、第二チャクラの情報が思考にスムーズに流れなくなります。高次な自分の声、第 7、第8チャクラで受け取った情報もスムーズに身体に落とし込む ことができません。


私は、自分の状態には、身体からのアプローチと認知を成長、成熟させるというアプローチ、この両面からのアプローチが重要だと現在思っています。


発症してから17 年の間、私はこの病気と向き合う中で、自分自身を見つめてきました。自分の中にあった、自信 の無い中で「特別な自分でありたい」という欲求、そして実際のエネルギーを過剰に通しすぎてしまう体質がこのような現象を起こしたと思っているのですが、自分の認知の歪みに気づき調整していく中で、「自分は真に特別である」ということを認識し、そしてまた他者も真に特別である、ということを肚から感じました。これは自己信頼であり、他者信頼とも言えるかもしれません。そして、「助けないといけない人はいない」「他者の選択を信頼し、 祝福する」「世界の母である自分という、責任、使命感から降りる」ということを今現在思っています。これは @iro.and の大きなサポートのもと気づき、受け入れることができました。


認知の歪みなく、滞りなくエネルギーを巡らすこと。それは私の身体だけではなく、自然の一部、宇宙の一部としての自分が受け取ったものを流していく、波紋を広げていくこと。そしてこれは私が私として真に自分を信頼して歩いていけば、おそらく自動的に発動します。
「私の地球」 私は本当に地球のことを私の身体の一部のように、自分の子どものように思っている節があります。 それは幼い頃からです。大切な大切な、成長していく、共に成長していく私の地球。多重に次元が交差して、時に色んな彼方の宇宙を写すかのように七変化する不思議な星。この星で、この地球で私はこれからもやりたいことがたくさんあります。
2007 年初めて発症した時に、全国を浄化する旅に出かける、と、カゴバッグ一つで電車に乗り込み、京都を目指 しました。当時は叶いませんでしたが、今回こうして京都の地で「(ウチュウ)研究所」展をできたことはあそこ がやはりはじまりだったのかもなと思っています。素晴らしい仲間と共にこのような場を設けられたことを本当に本当に嬉しく思っています。

(この文章は2024/3/20-24に京都クマグスクで行った(ウチュウ)研究所展にて展示したものです)