こんにちは、サバイバル・アンナです。

 

 

今回はジェフリー・サックス教授がディープステートについて説明する動画を切り抜き要約します。

ウィキペディアでディープステートを見ると、闇の政府とか陰謀論とか解釈がいく通りか存在するようですが、このブログで取り上げているミアシャイマー教授も何度か話の中で使っていますので、ディープステートという言葉の使われ方の一例をここに書いておきます。ミアシャイマー教授の中国大国論に対して、「米国が中国を抑え込む必要はない、と考える学者も何人かいますが」とインタビュアーから質問された時の答えがこちら。

「雑談クラスの議論に関心を持つのではなく、ディープステートが何をしようとしているのかに目を向けてください。ジョー・バイデンとその仲間たちは、トランプとその仲間たちが行ったように、中国を抑え込むと強くコミットしています。ディープステートが米国は台湾を守るとすでに決めているのに、台湾を守るべきか否かを議論するのは全く無意味なのです。」

 

では、Hidden Forces が7月1日にアップした動画The ‘Deep State’ and the War in Ukraine (Part I)から、ジェフリー・サックス教授の解説です。(31:26 - 36:56)

 

 

 

<切り抜き要約始まり>

 

私が考えるディープステートとは国家安全保障の組織であり、その中で最も重要なのがCIAだと思います。1947年に国家安全保障法によって作られたCIAは、諜報機関というよりはむしろ大統領の陰の軍隊のようなものであり、膨大な数の米国の政策がここで決められてきました。この何十年かでディープステートが関わった代表的なものは他国の政権転覆であり、ほとんどのケースが秘密工作として行われています。2011年のNATOによるリビア爆撃のように公然と行われたものもありますが、多くは秘密裏です。Lindsey A. O'Rourkeの著書「秘密工作による政権転覆(Covert Regime Change)」では、機密扱いから解除されて公開に至った1947年から1989年までの資料を調査し、その期間に行われた70もの政権転覆工作のうち64が秘密工作だったとしています。秘密工作では、政権転覆が公になっても米国の関与は否定されます。

 

ディープステートとは2−300人の次のようなメンバーから成り、秘密工作にするのか戦争にするのかなど、米国の軍事の使い道を決定する主要な人たちだと考えます。

*大統領

*国家安全保障会議(国防・外交政策について大統領に助言する機関)

*諜報機関

*国防総省

*主要な軍事請負会社からの少人数

*アメリカ合衆国上院軍事委員会(国防総省の監察を行う)

 

私にとって信じられないことは、最後にCIAに対して議会が真剣な調査を行ったのは1975年であり、その後50年近くも調査が行われていないことです。

<終わり>