ちょっと前に書き始めたアメリカンフードの記事。

今日はアメリカでも伝統料理が満載の南部料理をご紹介!

ここのお料理に関しては、歴史が深く関係しているので
まず歴史のお話から・・・

*興味のない方はスルーしてください。


アメリカは北部にまずイギリスからピューリタンたちが、
宗教弾圧を逃れるために入植してきました。

一方南部は、イギリスの貴族、伯爵などの上流階級が入植してきたのです。
というのも、イギリスは家長制度で長男以外は家を継ぐことができず
Sir などの家に伝わる称号も、次男以下は継ぐことができないようです。
平民に成り下ることができなかった彼らは、自分の家からメイドなどを連れて
南部へ入植してきたわけです。


そんな彼らはタバコ・綿花・サトウキビの栽培に乗り出します。
しかし、彼ら自身は働きません。人を雇い人を働かす・・・のが彼らのやり方。
初めは自国(イギリス)から働き手を輸入していましたが
経費削減のために、人手はアフリカやカリブから輸入。
これが奴隷制度の始まりです。


食生活に関しては、ヨーロッパ系のお料理がベースにはあるものの
メイドにアフリカやカリブ人たちが加わることで、
食事にも彼らのルーツが入り込みます。

その後、スペイン、フランスなどの領土が南部に加わることで
更に食文化が融合され、独特の料理ができていくようになります。


また南部は農耕民族ということで、基本的に朝食はたっぷり摂る習慣があります。
今でもSouthern Breakfast というと、たっぷりの朝食が出されます。

地域的には湿度が高く暑いために、食材の防腐を避けるために
煮込み料理、揚げ物、そしてスパイスを使った料理が多く
小麦の栽培に不向きな土壌のために、コーンや米、豆などが
パンに変わって食されるのが特徴です。


南部料理も範囲が広く、細かく分けると

アパラチア 
アパラチア山脈という場所柄、山の幸が多く使われるようです。
あと聞いた話ではリスやアライグマ、ネズミなども食されるとか・・・


ローカントリー 
南部の東海岸エリアの料理。場所柄シーフードが多いとか。


フロリダ 
ヒスパニック系、カリブ、キューバ系の移民が多いために、
それらのお料理が融合されたものらしい。
 

テキサス 
元々スペイン・メキシコ領だったテキサス。
メキシコ料理をベースにアメリカ風にアレンジされた Tex-Mex料理。


ケイジャン 
ケイジャン料理は、カナダに住んでいたフランス系の人達(アケイディア)が
英仏戦争でカナダから迫害され、行くあてもなく
当時フランス領だったルイジアナに到着。
しかし彼らは貧困層であり、同じフランス系でありながらも、
立場は黒人やネイティブ・アメリカンと同じ扱いを受ける。
そんな彼らが奴隷として働かされ、フランスから入植してきた
上流階級の家庭で働き、彼らの食事の残飯から創り上げた料理がケイジャン。
そのため素材には、沼で取れるザリガニやナマズ、カエルなどもある。


クレオール
クレオールは、フランス系移民が食していた食事だが、
作っていたのがケイジャン料理を作り上げた奴隷たちのため、
ケイジャンとクレオールの違いを厳密に区別するのは難しいという。
強いて言えばクレオールは上流階級が食した上品な料理。
ケイジャンは奴隷たちが食した粗末な料理とでもいうのか?



お次は実際のお料理を紹介させていただきます。
ただし、ある程度知識があるというか、実際に食べたことがある
深南部のお料理をメインにご紹介。




NYCのアメリカンフードといえば、道端で売られる

ホットドッグ  

プリッツェル  
(元はドイツから)

ベーグル
(元はユダヤ人の食べ物)  



  チュロス 
(元はスペイン)


 ケバブ
(元はトルコや中東、中央アジアから)
                                                    


などなど、いろんなストリートフードがあるけれど、
人種のるつぼであるNYC、移民たちが持ちこんだ食べ物がいつのまにか
NYCの定番のものになってしまっています。
土地柄、ジューイッシュ・フードも多いかな?
他にもアジアンフードだってアメリカに入って様変わりしているし・・・


ストリートフード以外だと、

エッグベネディクト

・NYスタイル チーズケーキ
・NYスタイル ピザ
・マンハッタンクラムチャウダー





クラムチャウダーといえば、ボストンが本場。

  


左がトマトベースのマンハッタン・クラムチャウダー
右がクリームベースのボストン・クラムチャウダー


ボストンではクラムチャウダーを始め、いろんなシーフードを楽しめる。

東海岸はとにかくシーフードが豊富。
訪問した際は、オイスター、クラム、ロブスター、ブルークラブ、ムール貝・・・
甲殻類好きの私は食べまくり!



ロブスターや蒸した貝類

ロブスターロール  

 クラブケーキ





その他には フィラデルフィアの 


フィリー チーズステーキ 




NY州バッファロー発祥の

バッファローチキンウィング

バッファローウィングはバッファローのアンカーバーというところが発祥。


バッファローでレストラン・バーをしていたテレサは、
1964年のある金曜の夜、息子のドミニクとその友達たちに
何かつまみになるものでも・・・とひらめいて作ったのが
今のバッファローチキンの始まり。
店にあったチキンをフライにしインスタントで作ったソースに
絡めて出したところ好評で、いつしかバッファロー、
いやアメリカを代表する料理のひとつとなった。 


食いしん坊の私は、このバッファローチキンを食べるだけに
バッファローまで行って、発祥のアンカーバーでチキンウィングを食べた!

今は家にバッファローチキンウィング用のホットソースを常備し
ちょっとしたおつまみに~と、これを作ることが多い。
もちろんビールは必須ね!


まだまだ他にもいろんなローカルフードがあるけれど
思い出したお気に入りの東海岸のローカルフードはこんなところ。


次回はローカルフードの宝庫、アメリカの南部料理を紹介します。



アメリカ好きなワタクシは、アメリカンフードも大好きでゴザイマス。

しかし皆さん、アメリカといえば


美味しいものなんかない!


そしてアメリカンフードとしてイメージするものは


ジャンクフードばかり


ではないでしょうか?



しかし!
アメリカにもちゃんと郷土料理といいますか、ローカルフードがあるんですよ。

まあ、移民の国のアメリカですから、ローカルフードの殆どは移民元の国の
料理がベースになっていることが多いのですが、その料理がアメリカ文化と同様に
アメリカに来て、その土地ならではのモノに変わり、いつしかベースの料理とは
一風変わった郷土料理になっているものも多いし、
いくつかの料理がミックスされて出来上がったものもあったりします。


私はアメリカは旅行でしか行ったことがないし、
訪れた場所もほんの一部ではありますが、
いろんな美味しいものに出会えました。

アメリカは美味しいものがない!

と言い切る人にとっては、私は味覚音痴と映るかもしれませんし
食事の好みは人それぞれですから、

あくまでも

私にとって美味しいものだった


に過ぎないのですが・・・


まあ、アメリカ人に

私アメリカンフードが好きよ!

と言っても、偏食のアメリカ人は自国のローカルフードを知らない人も結構いて
不思議な顔をされることもしばしば・・・


しかも自称Foodie と名乗るアメリカ人の美食家?たちは、
こぞってヨーロッパの料理を絶賛したり
Sushi が好きなどと通ぶってるものの、ワサビの醤油漬けのような醤油に
酢飯を浸してSushiを楽しんでますから・・・


アメリカ人の舌の繊細さを考えると、確かにアメリカには美味しいものがない
と思ってしまうのも無理はないですね~。


ところでみなさんにとって、アメリカンフードとしてイメージするものってなんですか?




私がこれまで味わったアメリカのローカルフードは
勿体付けて、次回の記事で紹介させていただきます!