「旅ゆけば~ 駿河の国に茶の香り~ 」ごぞんじ、広沢虎造の浪曲「清水次郎長伝」の一節ですが、やはり駿河といえば「お茶」、お茶といえば、川根・掛川・日本平。 「次郎長」とくれば清水みなと・・・・。もちろん「駿河区」は静岡市。 あたりまえに、駿河といった場合、富士川よりも西のイメージが強いようですが。スルガ銀行の本店所在地はなぜか「沼津市」なんですね。

 

 沼津市内、愛鷹山の南山裾には、富士市から三島市・長泉町にかけて通ずる「根方街道」(県道22号線)という古い街道があります。この古い街道沿いの青野地区に、岡野公園という大きな銅像の建った公園があり、公園には美しい砂利が敷き詰められ、極めて清潔に管理されています。そして、近くには狭い旧街道には似合わないほど立派な、「スルガ銀行青野支店」があります。

 

 実は、スルガ銀行の創立者の「岡野喜太郎」は、ここ駿東郡青野村(現沼津市)に元治元年(1864年)名主の長男として生まれました。

 当時の青野村は明治初頭の政治的混乱や天災飢饉によって大変苦しい思いをしており、村人の困窮を見かねた喜太郎は、現在の「スルガ銀行」の前身の貯蓄組合「共同社」をここ青野に設立(明治22年)したのです。

そして、地元の事業家や村人達の暮らしを第一に、明治33年には本店所在地を沼津町本町通横町(現在の沼津市本町)に移転し、明治45年には「株式会社 駿河銀行」と改称(この間に二回改称)、平成2年には現在の「株式会社 スルガ銀行」に名前を改めました。

公園の立派な銅像は101歳の天寿を全うした岡野喜太郎翁のものなのです。

 

 しかし、当時の駿東郡青野や沼津町の銀行がどうして「スルガ」なのでしょう、歴史を遡ってみる必要がありそうです。

 

 岡野公園 位置情報 地理院地図(電子国土web) UTMポイント 54SUD00549056