走る大名、大納言です。
自称アスリートも、すっかり錆びついてエセリートに近づいてきましたよ。
ぜーんぜん走ってないからね。。
このブログもお笑いのブログと化してるよ。
え？
テーマがランでも、充分お笑いやて？
そやねん。行く先々で事件に巻き込まれるっちゅうか、
事件を巻き起こす水戸黄門的な毎日やからね。
しかし、名探偵コナンにしても、水戸黄門にしても
よくまぁ、毎週毎週行く先々で事件に巻き込まれるよね。
ある意味、疫病神やで。
殿、土曜日の研究会ですがよろしくお願いします。
え？オレも行くの？？
はい。部下の休日出勤をことごとく減らすようにとのお下知により、
最小の運営スタッフで乗り切りますので、御自らのご出馬を。。
えーーーーっ。
一人と言わず二人でも三人でも休日出勤を認めてやるから、それで乗り切れ。
てなことも言うわけに行かず、
う、うむ。分かった。
して、何時に行けばよいのじゃ？
1時には、静岡の会場にお出ましを…。
えーーーーーーーっ！
お前ねぇ、土曜日が何の日か、解ってオレにそんなむごいこと言ってんの？
名古屋シティマラソンの事前受付の日やねんで。
昼頃からゆるゆると出かけて受付済ませて、
ホテルでゆっくりしようと思ってたのに。
何なん、それ！
おまけに1時までに静岡に帰って来いだと～？？
朝一で名古屋行って、受付済ませて、
そのまま道草食わずに静岡に帰って来いって言うのか～！！！
鬼！悪魔！
お前ねぇ、自分走らなくなったからって、そりゃないよ。
いくら新幹線好きだっちゅうても、それはやりすぎだ。
休みの日まで、そんな忙しい思いをしたくない。
そんなこんなをぐっと飲み込んで、ひかり号は浜松駅をあとに
名古屋を目指して静かに滑り出した。
だいたい、受付ってどこよ？
昨年と同じトコかぁ…。
名古屋で乗り換えて大曽根駅。
名古屋ドーム口と言うからには、こちらが最寄りなのかと思いきや、全然遠回り。
名古屋ドーム出現。
無事に受付済ませて、今度は名古屋駅を目指して早歩き。
うまい具合に滑り込むことができ、静岡には12:03到着。
最近流行りの10分散髪に行ってみる。
なかなかええのよ。
手間いらず。
予約して待たされることもない。
行きたい時に行って小ざっぱりしてくれる。
一週間に一度行っても、前の美容室の一回分だからね。
最近、殿の髪型変わらないよね…。
毛が伸びないことない？？
ヒソヒソ。
もしかして…。
そんな囁きも聞こえて来そう。（笑）
散髪屋のお姉さんも、
受付だけのために名古屋に行って、また夜に名古屋入りするねん。って言ったら、引いていた。
そらそやろ。
オレかて好き好んでやっとる訳やない。
泣く泣くや。
21:11発のひかりは、本日二度目の名古屋を目指して出発。
さて、今日の宿はどこだっけ？
……。
えーーーーーーーーーーーっ！！！
取れてない…。
何度みても取れてない。
えーーーーーーーーっ。
どこ探しても、空室なし。
そらそやろ。名古屋でマラソン大会やで。
空いてるはずがないわな。
それもこんな時間に探しても。
見つけたっ！と思ったら12000円の部屋。
寝るだけなのに…。
浜松で降りて、浜松から始発で行くか？
色んな選択肢を順列組合せで計算しました。
こういう時って、めちゃ早くアタマが回転する。
函館以来、この能力を使ったね。
必死のパッチで、iPhoneをタップ。
iPhoneでタップダンス出来るくらいのスピード。
奇跡的に名古屋駅前で一軒見つけて、ポチ。
良かったぁ～。
＼(^o^)／
名古屋に着いても宿がなけりゃ、話にならんもんね。
そんな大騒ぎな3月9日も更け、日付変わって3月10日。
いよいよ名古屋シティの日を迎えました。
ほら、みて！
これ、ぜーーんぶ女の人。
中にはニューハーフもおるかも知れんけど。（笑）
名古屋ドームに到着したのは8時過ぎ。
昨年はアホほど寒くて、ゴミ袋被って凍えそうになってたけど、今年は暖かな朝。
身軽になって袋をトラックに預けるだけの出で立ちでやって来た。
ホテルの朝メシ会場で意気投合した兄ちゃんも一緒である。
何となく走りそうな、そんな匂いをさせてる兄ちゃん。
今日は、ランシャツランパンでの出走らしい。
ええなぁ。
オレは、まだあかん。
ランシャツランパンで、情けない走りは出来ん。
マラソンの神さんに対する冒涜のような気がして、
素人みたいなカッコで出走することにした。
福井からやって来たという兄ちゃんに、
Twitterとかやってないん？
聞いてみた。
mixiとFacebookならやってるらしい。
Twitterの営業マンかと思われるほどに良さをアピール。
マラソン仲間が爆発的に増えること、
全国どこへ行っても会場に仲間がいること。
えとせとら干支せ寅…。
お父さんは、どうすれば探せますか？
え？
あんた、お父さん探してんの？
どっか行きはったまま帰って来ないの？
こんな立ち入ったこと聞いたらマズイかな…。
勇気を出して言ってみた。
お父さん？？
はい。
オレのことか！
しばくど、わりゃ～！
いつもより余計に舌を巻いて言うておきました。
だっれがおとーさん、やねん！！
そら、こいつ25歳。オレ45歳。
でもなんぼ何でも、お父さんはないで。兄ちゃん。
じゃあ、何と呼べば良いんですか？
そら、尤もな質問や。
お前はまだ知らんと思うけどな、Twitter界では、走る大名、駿河だいなごん、言うたらちょっとは有名なんやぞ。
ホンマちょっとだけやけど。（笑）
全国的には、大納言さんと呼ばれておる。
地元静岡では、殿と呼ばれることが多いかな。
明らかに、水戸黄門を見るような眼差しに変わってる。
よく喋るおっさんやと思ってたら、実際は殿様やったのか！
明らかにそんな感じ。
に、オレは見えた。（笑）
どーでもええことやけどな、水戸黄門は中納言やねん。
オレの方がワンランク上やねんぞ。
まあ聞いてへんやろから、そこまでは教えるのやめた。
ホンマにフォローするトコまで行くやろか。（笑）
フォローして、ブログにたどり着いたらビックリするやろな。
げげ～。オレのことや～。みたいな。
そんなやり取りの間も、荷物預けの列は微動だにせず、膠着状態のまま。
牛歩戦術かいなと思われるほど、ジリっ、ジリっと前に進んで階段おり切ったところで悲劇は起きた。
トラック動き出してる！！！
おいコラ、待て～っ！！
13番のトラックは、先頭。
こんなでっかいビニール袋を持って走るっちゅうんかい！！
トラック追いかけた。
ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(;￣◇￣)┘
慌てたのが前方のスタッフ。
両手を広げてオレを制止する。
殿、お鎮まりくだされ。
ここから先は、もはや進むことは出来ませぬ。
なにとぞ、なにとぞ！
ええい、ならぬ。
余の荷物を預ける前にトラックが出てしもうたのじゃ。
引き戻せ！
その儀なれば、最後列に予備トラックがござりまする故、そちらにお預け願わしゅう…。
なんと！それを早く言え。
踵を返して最後列に。
預け損なった人が、まさに角砂糖に群がるアリのごとく、うじゃうじゃいる。
中にはうまく、トラックにビニール袋をポーン、ポーンと
投げ入れるヤツもおり、荷台は見る見るビニール袋でいっぱいに。
無事に荷物も預けてホッとしたのもつかの間、
まだ預けきってない人がいるのに、トラックのフタが閉まり始めた。
こういう時って、日本人はステキだなと思うんだけど、
見知らぬ人の荷物をバケツリレーの様にアタマの上で次々に中継して行くのね。
ヨソの国ではこうはいかん。
平和というか、治安が良いんだね。
お父さん、感動した。
（⇧根にもっている。）
さて、スタートブロックに並ばないといかん時間になって来た。
オレは過去の栄光により、最前列のJブロック。
ジャニーズのJではないと思うんだけど、とにかくJ。
毎年、ココで会うことにしているKさんとも会えた。
彼はエリートランナー。
開会式の後、ブロックは少しずつ前進しスタートラインへ。
スターターは、河村たかし市長。
何かオモロいこと言うてくれるのかと、楽しみにしてたけど、
位置について～
よ～い、ドキューン！！
名古屋のスタートは非常に危険。
転ぶ人がいるんだよね。
押すヤツが、いるのかな。
昨年は何人か転んでしまって大変だった。
とりあえず、快調なスタート。
ジャニーズのJだし。（笑）
右へ折れ、左に折れて環状線に突入。
アキレス腱の痛み対策のロキ様と、
花粉症を抑えるために、ひどい時用のお薬を飲んで来た。
これで完璧。
最初の1kmは、3'50"。
上出来。
続く2kmは、4'20"。
ひとつ大事なこと忘れてた。
この三ヶ月、スピード練習してないこと。
それどころか、ロクに走ってないこと。
息苦しい。
情けないけど、これが今の実力。
少しペースを落とそう。
っていうより先に、自動制御でそうなってました。（笑）
4km地点の御器所の交差点には同期が応援のために陣取ってくれてるはず。
そこまでは、笑顔で快走したい。
後はどうなっても構わない。
しかし非情にもマラソンの神さんは、そこまでの猶予さえもくれんかった。
突然両膝に射抜かれたような痛み。
もちろん実際に射抜かれたことはないので、あくまでもイメージです。
効果の感じ方には個人差があります的なことなんだけど、激痛。
痛いのなんの。
東京マラソンの悪夢がよみがえる。
ジェイソンリターンズ！みたいな。
とにかく教わったように屈伸。
東京も、これで騙し騙し走り抜いた。
フルに出来て、10kmに出来ないはずがない。
1kmと持たず、また屈伸。。
押したり摩ったり…。
今年はトップ集団なんか、遥か彼方。
昨年とは天と地ほどの違いを思い知らされて這うように走る。
そう言えば、あの兄ちゃん、ええこと言うとったなぁ。
レースにはマグレはない。
練習してなくて奇跡的に良い記録が出ることはないのだ。と。
なかなかええこと言うとったなぁ。。
そんな時、後ろから
大納言さん！頑張りましょう！！
おぉっ！頑張れよ！
ファイトっ！！
人を応援しとる立場ではないのは分かってんねんけど、
何か応援したいやん。
今日の目標は100分切りって言うてハーフに参戦しとんねん。
ホンマ、頑張って欲しい。
ここでハーフは右へ折れて、10kmは直進。運命の分かれ道。
あと3km。痛みとの戦い。
ホント摺り足。
見た目はジジイ。
全然イケてない。
えっ？
もしかして、ジジイのJなん？
あえて否定はしないわ。。
この微妙な登りに昨年、苦しめられた思い出がある。
今年は平坦なロードでさえ、オレを苦しめる。
やはり、ドMなんか？
決して、この痛みが嬉しい訳ではない。
時にチカラが入らなくなるほどの痛み。
全然嬉しくない。
むしろ、これを喜びと感じれる特異体質が羨ましくもある。
いよいよレースは終盤。瑞穂競技場へのアプローチ。
公道を右に折れて、敷地に入り
すぐに左に折れてトラックに入ると直進でゴール。
あらん限りの力を出してラストスパート。
終わった。オレの戦いは終わった…。
今年は、片道分の燃料しか入れずに出陣した戦艦大和の気分だった。
やはり、練習量は正直だ。
撃沈。。
この三万人のランナーのうち、二週間前の東京が
名古屋の練習という不届きモノは他にはおるまい。
ゴール間近の頃から、ポツポツ来たので、荷物を受け取り、そのまま名古屋駅のホテルへ。
思いのほか、スタスタ歩けるので、安心してたら、
階段で激痛が…。
降りれない。
エレベーターない。
手すりにつかまって、一段一段丁寧に降りる。
曲げれない。
曲がったことは大嫌いとか、そういうタグイの話ではなくて、
曲げたくても曲がりません。
急に冷え込んで来て、短パンでは寒い。
まあアイシングということにしておこう。
空冷式ね。
フロントの片隅でゴソゴソとスーツに着替えて新幹線へ。
腹減ったなぁ。
寒くなって来たので、きしめん。
それと八天堂のクリームぱん！
三つも食うたった。
次々に出てくるクリームパンを隣のオヤジは、
手品でも見るような目で見ておった。
やらへんよ。
大納言は、しばらくレースは休みます。
治療に専念した方が良い気もします。
明日からリハビリですね。
また近いうちに、ココでお会いしましょう！
復活のその日まで、大納言の戦いは続きます。
挫けてしまわないように、
応援よろしくお願いします。
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