「だれかひとりでも連鎖から外れていたら、一分でも早く速度がちがっていたら交錯しなかった、そういうことばかり日常では起こる」

堀江敏幸【燃焼のための習作】より




哲学的なことがさらっと会話になっています。

そして気になることがひとつ。

主人公の友人で、
"動かない船に乗っていた若い友人"が登場するのですが、
【河岸忘日抄】の主人公のこと?でしょうか??
そんな気がします。

こういう繋がりを発見するのは楽しいものです。

【河岸忘日抄】では、異国の地で動かない船に住む主人公があれこれぐるぐる考える、その様子が面白かったっけ。
読むのにとても時間がかかりましたが。
何故か、主人公がのんびりとやかんでお湯を沸かす場面が印象に残っています。




堀江敏幸さんの文章は、ぬるま湯のような
心地よい温かさがあります。
ゆらゆらと、言葉がなめらかに穏やかに連なって。

これから歳を重ねても、大切に読みたい作品です。


先日、ある物件を見に行った時のはなし。


まずその物件の最寄り駅周辺をぶらぶらと散策しました。

チェーンの飲食店、ド派手なラーメン屋さん、パチンコ店、大きなショッピングモール。。。

正直なところ、
私には合わない街だな、と思いました。
ちゃんと呼吸ができない感じ。


そして物件の見学へ。


担当者の方が
「ここはターミナル駅ですし、買い物にも困りませんし、住みやすいところですよ」
と、何度も言うのです。


うーん。


何をもって住みやすいと言えるのだろうか、と考えてしまいました。
確かに大きなショッピングモールが近くにあり、何でも揃うでしょう。
車に乗れば大きな公園もあるようです。


でも何か、何かが違う。


住みやすさってなんだ?


じっくり考えたいテーマです。



おまけ

古本屋で掘り出し物。


今日も機嫌よくいきましょう。
以前、尊敬している大好きな友人に

「あなたは自分の船を自分の力で漕いで進んで行ける、そんな人だと思うよ」

そう言われ、
とても嬉しかったことを鮮明に覚えています。


仕事を辞めてから生活に大きな変化があり、戸惑うことも多く、
なんとなくネガティブになりがちの日々でしたが、
今改めてこの言葉を大事に生きていこうと思っています。

自らの意思をしっかりもって
感謝と謙虚の心を大事にして
しなやかに、朗らかに。



しとしと降り続く雨の日は
ちょっぴり哲学的な気持ちになります。

そんなときは温かいカフェオレと読書。




おまけ
星屑のパン屋さん。