どん底美容師 〜失敗だらけの美容師人生〜

どん底美容師 〜失敗だらけの美容師人生〜

失敗から学ぶどん底からの這い上がり方

お客さまの心を軽くする。
心を持ち上げる。
背中を押す。
褒めてあげる。
大丈夫だよ、と肯定してあげる。

美容師の力で世の中を良くしよう。
どん底美容師の逆襲 ② つづき



そんなとき美容師を辞める決意をします。


もう、辞めよう。


疲れた。


考えられる策はすべて講じた。


我が美容師人生に一遍の悔いはなし


これ以上お店に迷惑もかけられないし、イライラさせるのもイライラされるのにも疲れた。


でも最後に、なにかの霊に取り憑かれてるかもだから霊能者のところへ行って、視てもらってから辞めよう。


先祖の霊や動物霊、浮遊霊に地縛霊、生霊かもしれないから


そうだ、霊だ、霊に違いない


『あのぅ、私に悪霊が憑依してると思うのですが憑いていませんか?』


『はい、憑依していません(ニコニコキッパリ)』


『ほら、なにか縁起が悪いものが部屋にあるとか??』


『なにもありませんよ(ニコニコキッパリ)』


『先祖の霊はどうでしょう?』


『なにもおっしゃってませんよ(ニコニコ)』


『ではなぜ顧客化しないのでしょうか?』


『鎧を着て木の陰に隠れていては見つけてもらえませんよ!(ニコニコ)』


『美容師を辞めようかと思っているのです』


『心の綺麗なお客さまが集まりますから辞める必要ないですよ(ニコニコ)』


『いや、集まらないんですよ、ザルなんですよボク』


『大丈夫ですよ(ニコニコキッパリ)』


具合的なアドバイスはありませんでしたが、鎧を着て隠れている、という言葉がわかる気がしました。


そして決断します。


『よし。決めた。どうせリピートしないんだし、辞める覚悟までできたんだから、好きなようにカットしよう。カウンセリング?カット中の会話?服装?どうでもいいよ、どうせ功を奏さなかったんだし。好きな髪型にしてやろう!そして辞めよう』


ヤケクソです。


一応カウンセリングはしますがお客さまの意向に添うというより提案と形にしました(好きなように切りたいので)。


そして、カット中はカットに関する会話以外は一切なしです。


会話してもリピートしないし疲れるだけなのでやめました。


お客さまのためではなく、自分のためにカットをするようにしました。


自分を大切にして、カットを楽しむようにしたのです。


人の為と書いて『偽り(いつわり)』と読みます。


私はカットを楽しんでいませんでした。


デザインを楽しんでいませんでした。


クリエイティブに生きていませんでした。


このヤケクソが大切なことを教えてくれました。


私は今、カット講習を通して、技術的なことだけでなくメンタルの面な顧客化する方法も教えています。


そこでいつも言うのは、一番大切なことはカットを楽しむこと、です。


技術的に楽しめないのであれば、得意なスタイルを持つことです。


腕を磨くのです。


そして、カットを楽しむ。


自分が楽しければ、相手(お客さま)も楽しいのですから☺️

どん底美容師の逆襲②


私の美容師人生を振り返ってみると、一番苦しかったことがあります。


それは、お客さまがリピートしなかったことです。


スタイリストになるには努力をすればなれます。


しかし、顧客化問題は努力だけではなんともならない気がします。


新規客や紹介客に入客してもそれっきりで、顧客化しなかった、そんな過去のお話です。


はじめのうちはオーナーも何も言いませんでしたが、いつも暇そうにしている私を見てイライラしだします。


そしてついに堪忍袋の緒が切れます。


『お前みたいなのはなんて言うか知ってるか?ザルって言うんだよ、ザル』


ザル

 

ザルで水を掬っても、水が溜まらない、溜められない


一度ザルと言ってしまったら最後、ザルという視点でしか私を見なくなります。


こちらとしては何としてでもザルというレッテルを剥がしたいわけなので、そのレッテルを剥がすためにはリピートさせるしかありません。


が、リピートさせすると肩に力が入ってしまう


楽しませようと話をしてしまう


気に入られようとおべっかを言う


そして、ついには関西弁まで使い出す始末


今のようにホットペッパーもなかった時代です。


毎日、予約表は真っ白です。


ゾッとしませんか?


なにがいけないのだろう。


カットが下手なわけではない(自称上手い)。


顔もそんなに悪くない(たぶん)。


そんな毎日のストレスを払拭するために毎晩酒を飲むようになります。


酔っては、


『今に見てろよ!オレはやれる男だ!!』と威勢の良いことを言いますが、次の日は二日酔いで軽い鬱状態の悪循環。


負の連鎖で、本当に毎日がつらかったです。


酒を飲んでるときだけがやる気に満ちていて、朝になるとプチ鬱なのでどうしようもありません。


そんなとき美容師を辞める決意をします。


もう、辞めよう。


疲れた。


考えられる策はすべて講じた。


我が美容師人生に一遍の悔いはなし


これ以上お店に迷惑もかけられないし、イライラさせるのもイライラされるのにも疲れた。


でも最後に、なにかの霊に取り憑かれてるかもだから霊能者のところへ行って、視てもらってから辞めよう。


先祖の霊や動物霊、浮遊霊に地縛霊、生霊かもしれないから


そうだ、霊だ、霊に違いない


つづく



就職の失敗の次は、給与体系&集客システムがないサロンに就職したことによる失敗です。


教育システムがあるサロンでしたので、私の夢は実現しました。


努力の結果、晴れてスタイリストにもなりました。


しかし、給料が増えません。


そして、新規客が来ないので顧客はモデルハントや紹介に頼るしかありませんでした。


また、顧客化させる仕組みもなかったのでなかなか顧客が増えませんでした。


教育システム

給料システム

集客システム

 

この3つが機能しなければ幸せにはなれません。


教育システム


これはアシスタントからスタイリストになるまでの道程です。

また、スタイリストになってからも常に新しい技術の研鑽が必要です。

この教育システムがないと、アシスタントはなかなかスタイリストになれませんし、

早くスタイリストになれたとしても自信を持ってお客さまに対応できないのでハラハラドキドキのストレスで心身に影響が出てしまいます。


給料システム


明確な昇給の仕組みがないと頑張っても給料は上がることなくオーナーの懐を肥やすだけです。

あなたのオーナーはいい車に乗り、いい家に住んでませんか?

そのお金はどこから来たのでしょうか?


集客システム


集客システムがないとスタイリストになったとしてもお客さまに入客することはできません。

インスタなどを駆使して集客しろと言われるが、そもそも自分のターゲット客とサロンの内装や雰囲気が合っていないと、たとえハントしたり紹介で来店されても居心地は良くないかもしれません。


私はもちろんここまで考えられるわけもなく、教育だけの面を見て就職を決めました。


腕があればすべて上手くいくと思っていたからです。


しかし、給料は上がらず、新規客は来ず、リピートはしないといった具合に、いつしかどんどん空回りをしていきました。


ただ、ハッキリ言えるのは、技術は身を助けるということです。


給料システムがあり、新規客に入客できる仕組みがあるサロンに移れば、腕があるので稼げます。


まずは教育です。


あなたのサロンは教育システムがありますか?


早くスタイリストになれますか?


スタイリストになれたとして、カットに自信が持てますか?


カットに自信がない場合、早急にカットのトレーニングを始めましょう。


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