【目覚めよ 日本力】
〈次世代技術〉超電導リニア、世界唯一の500キロ台鉄道が実現へ
2013.1.4 18:00

 http://sankei.jp.msn.com/smp/economy/news/130104/biz13010418010009-s.htm
より転載

東京~大阪を通勤圏にする夢のプロジェクトが着々と進んでいる。東京・品川駅と新大阪駅をわずか67分で結ぶJR東海のリニア中央新幹線計画だ。世界で唯一、「超電導」技術を利用する時速500キロ台の鉄道は平成26年に本格着工する。日本発の独自技術が、世界の鉄道史に新たなページを書き加える。
 リニア中央新幹線は全長438キロ。途中で神奈川、山梨、長野、岐阜、愛知、三重、奈良を通過する計画で、2027(平成39)年に東京~名古屋、45(同57)年には新大阪まで開通する。総事業費は9兆300億円で、すべてJR東海が負担する。
 超電導リニアの研究は、東海道新幹線が開通する2年前、昭和37年から始まった。新幹線をしのぐ速度を出すため、従来の鉄道の概念を超える磁力で浮上するリニア鉄道を着想したのが原点。しかも、際立つのは難易度が高い超電導方式に挑戦したことだ。
 超電導は、ある種の金属を一定温度以下に冷却すると電気抵抗がゼロになる現象。電気抵抗がないため、電流は永久に流れ続け効率がいい。一方、わずかな温度上昇で超電導が維持できなくなるため実用化のハードルは極めて高い。
 浮上式リニア鉄道には通常の電磁石で浮上する「常電導」方式もある。最高時速430キロの中国・上海リニアなど実用化された浮上式リニア鉄道は、常電導方式を採用している。これに対し、JR東海の白國紀行リニア開発本部長は「困難だったが、あえて挑んだ。それを実現させる力が日本のメーカーにはあると実感したからだ」と話す。
 リニア中央新幹線は、大都市部では用地買収の必要がない大半を地下40メートル以上の「大深度地下」と呼ばれる区間を通る。さらに、ルート上には山梨、長野にかけて3千メートル級の山々が連なる南アルプスがあるが、できる限り標高の高いところまで登る。異例のルート設定を可能にしたのは勾配(こうばい)を上る力が新幹線の2倍以上ある超電導リニアゆえだ。また、上海リニアの浮上は地上1センチに対し、超電導リニアは10センチ。地震国・日本では、より高い浮上が安全性を高める。
 速度は新幹線の約1・7倍だが、ブレーキ性能は約2倍。平成15年に山梨県内の実験線で世界最速の581キロを出した際、2回の走行試験で2回とも最高速度に達した地点に誤差はないなど、走行の制御も芸術的な領域に達している。
 白國本部長は「リニアを起点に超電導技術が他分野にも広がれば、日本の工業力アップと経済の発展に役立つ」と意気込んでいる。(内山智彦)

最高時速500キロ 
リニアモーターカー
「L0系」マスコミ初公開
アップロード: 2012/11/30

日本のJR東海が先週22日に新型リニアモーターカー「L0(エルゼロ)系」を初めてマスコミに公開した。超電導リニアとは車両に搭載した超電導磁石と地上コイルの間の磁力によって、
車両を10cm浮上させ、超高速で走行する鉄道のこと。このリニア中央新幹線計画は東京-名古屋間を最短で40分、2045年には東京ー大阪間を1時間で結ぶ予定。



【住友電工】超電導とは
アップロード: 2010/03/04
住友電工が超電導技術についてわかりやすく解説致します。
http://www.sei.co.jp/super/