surmacomlo1974のブログ

surmacomlo1974のブログ

ブログの説明を入力します。

Amebaでブログを始めよう!
梅雨時の新宿御苑から始まるうつくしいアニメーションを観た。
新緑の色と降り続く雨が目に滲みた。孤独な人間たちが、それと知らず救い合う。
鳴神の、少しとよみてさし曇り、雨も降らむか。君を留めむ。


生徒に借りた小説を読んで少し泣きそうになった。ちんまりとしたもの静かな女の子で、授業後たまに本のことを話しに来る。にぎやかな子たちがわたしを囲み、わあわあと喋りたて、その波が退いた隙間にいっしょうけんめい話しかけてくれる。

それはふだんわたしが避けて通る、いわゆる「家族もの」「学校もの」といったような小説で、小学校から中学校にかけてのあの疲弊と辛さを思い出した。見えないルールと壁と階級を読むのが苦手で、どこか馴染みきれなかったことを。

わたしはずいぶんおとなになった。アンバランスなおとなになった。
授業中、「せんせい、この先なんか楽しいことあんのかな」と無邪気に問われた。
とっさに、「いっぱいあるよ、車も乗れるし一人暮らしもできるし、お酒ものめるよ。自分の好きなものも買えるよ」と言った。
ほんとうはそんなことを言いたかったんじゃないのに。
ほんとうは「辛いこともたくさんあるけど、その辛さを自分で納得して乗り越えてゆく力がついてくるよ」と言いたかったのだ。「つらいこととたのしいこと、両方で日常は回っていくんだよ」ということも。

一年生は皆、どんな子もかわいい。
捻てる子も天真爛漫な子も、静かな子も優しい子もきつい子も皆かわいい。



ああ、ほんとうに久しぶりに家にいる。
なにもせずたばこを吸っている。
五月も六月も一瞬だった。たいへんなこともつらいことも山のようにあった。
雨上がりの湿った空気を吸いながら、ぼんやり過ごす今日。 ...