梅の花が咲くこの時期、桜も咲いてないうちから、すでに足取り軽く新生活に向けてルンルンで受験生だったお子さんと一緒にお買い物に出かけるお母さんが現れる頃ではないでしょうか。
相対して、家の中で、ただただ、いてもたってもいられない、どうしようもない気持ちを持て余しているお母さんも、少なからずいらっしゃると思います。
その気持ち、骨の髄から染みるように、よぉく分かります。
「転べばいいのに…。」
聞こえましたよ、心の声。
良い知らせを待っているのに、届くのは目の下のクマがさらに加速するものばかり。
ストレスが溜まり、食欲がなくなるお母さん。
逆に、食べ過ぎでお腹がきつく、ゴムのズボンしかはかなくなってしまったお母さん。
タイプは違えど、皆さんそれぞれ、日々こういったストレスと戦っていることと思います。
「笑顔が幸せを運んでくるから。笑顔になれば幸せになれるから。」ってアドバイス、
聞いたことあるわぁ~。
そんなんでハッピーになれるんやったら、いくらでも笑ったるわっ!!
笑顔で幸せになれるんやったら、とうの昔になっとるわっ!!
って、いつも思いながら、適当な感じで聞いています。
こちら側の人間としては、「笑顔」なんか作れないくらい、疲労困憊してるんです。
でも、四六時中、そんな状況が続くのは、お母さん、あなたの体にとって良くないことです。
一瞬でも忘れる時間、他の事に夢中になれる時間を作ることが大事です。
必要なのは、「無」になれる無我夢中の時間!! 何もかも忘れる、がむしゃな時間!!
・お家の、大切な入口である玄関をゴシゴシ磨く。
・砂埃りだらけの窓ガラスを隅々まできれいにする。
・家の倉庫に押し込んでいた不用品を整理し、要らないものは捨ててしまう。
・焦げたままの鍋をクレンザーでピカピカにする。
・夜中に起きて、切れ味の悪くなった包丁を朝まで研ぎ続ける。
・髪を振り乱し、河原を猛ダッシュする。
・1mm単位でキャベツを丸ごと千切りする。
・岩盤浴で干からびるまでたっぷりの汗を流す。
・全面、真っ赤な刺繍糸を使った、真っ赤なタペストリーを完成させる。
・ありとあらゆる気持ちを全て洗いざらい書きこみ、ノートを真っ黒にする。
・「北斗の拳」を全巻読み漁る。「キングダム」もいい、もちろん、「スラムダンク」でも。
なんでもいいんです。
私は、A太郎の4浪目を知らされた9月頃から、胃から血がしたたるくらいの思いで過ごしましたが、二か月ほど経つと、自己防衛機能が働いたのか、自ら、心の中のある一部のスイッチを停止させてしまいました。
「れいの件」とは距離をとることにしたのです。
そして、今後の「自分」の人生も考え、そして、老後の居場所を作るためにも、ある国家資格の勉強を始めることにしました。
「ダケジャナイ!!」というキャッチコピーの企業CMがありましたが、そうなんです。
人生、それだけじゃありません。
「子どもの受験」だけが、人生じゃないんです。
子どもの受験は子どもの人生で、自分の人生ではありません。
もちろん、自分の履歴書にも書けません。
前ばかり、後ろばかり、右だけ、左だけと一つの方向にだけ、一つのことだけに目を向けるのではなく、あらゆる方向に目を向けること、そして、自分の「心」や「健康」にも気を配ってあげましょう。
すると、そこに…。
右斜め後ろ45度あたりから、意外な知らせが届くことがある…?
ことがないこともないかもしれません、ね。
(おわりです)