私の友人は、以前、医師、弁護士専門の結婚相談所に入会していました。
30歳の夏でした。
ラッキーカラーの黄色のワンピースを着て、女優さんの様に後ろを振り返って微笑む写真を、有名なフォトスタジオで3万円もかけて撮り、身上書と一緒に提出していました。
高額な入会金を振り込み、さらにまた女性だけ異常に高い参加費をその都度、支払ってパーティに参加するなど、勢力的に活動していました。
背が高く、きれいな顔立ちの彼女ですが、パーティで声をかけられることはなかったそうです。
元を取らねばと、仕方なく、たまたま目に留まった、小柄な「とっちゃん坊や」の様な医師の男性に声をかけたそうです。
とっちゃん坊やは赤ワインを片手に、すかした眼差しで下から上まで彼女の全身を見たあと、名札で彼女の年齢を確認し、
「25、6歳くらいまでかなぁ?やっぱり。」
と言って、すーっとその場を去っていったそうです。
ヘアワックスでびったびたに固めた髪型で、お尻をふりながら、ちょこちょこと歩く後ろ姿を、薄目でじーっと見ながら、いつまでも悪い気を送っていたそうです。
入会当初は、何件かあったお見合い話も徐々に減っていき、最終的に一か月に一回も来なくなり、問い合わせても、納得できる対応がなかったため、彼女は退会を決断し、翌日、ものすごい剣幕で相談所に乗り込みました。
その際、私は付き添い人として同行しましたが、友人が手続きを行っている間、私は、隣で人間ウォッチングをしていました。
豪華なソファに椅子、可憐なお花が飾られた各テーブルには、着飾った女性たちがそれぞれ座って、スタッフの方の話を聞いていました。
お母様が付き添って、親子で相談という女性もいましたが、お母様の方もかなり気合いの入ったお衣装だったような記憶があります。
医師や弁護士との結婚を希望する、おしゃれできれいな女性たちがこんなにいるのだと、初めての空間を体験しました。
確かに、いくつになっても名古屋巻きのカーリーヘアのお医者さんの奥様や、美魔女コンテストに出場されたお医者さんの奥様が写った数々の年賀状を、お正月に見せてもらったことがあります。
基!!「医学部に入るとモテキが到来するか」との話ですが、答えは、
「はい、モテキに突入です。」
先ほどの結婚相談所の件もそうですが、大雑把な表現にはなりますが、「医師」という職業は、高収入、ハイクラス、ハイスペックなため、「医師」というだけで、そういうタイプが好きな女性たちには人気があります。
そして、ネット上の統計によると、そういったタイプの女性は、世の中に、半数ほどはいるようです。
ということは、医者の卵である医学生はモテる可能性が高い。
例えば、男子学生、見た目もさえない浪人生の「いしのたろう君」の場合。
「モテ度」は一般大学生だったら「2」に対し、医学生なら「6」くらいまで上がるのではないでしょうか。
(※全くの私見で根拠はありません。)
医学部を目指す浪人生の掲示板の書き込みを見ても、「早く医学生になって、もてまくるぞ。」
と志を掲げている学生もいます。
こんな志の人間でも人の命を預かる仕事に就いても良いとか、こんなお医者さんにぜひ診てもらいたいとは、絶対思いませんが、いつまでも、だらだらと浪人を続けているのなら、自分のモチベーションが上がる目標を掲げることもアリかもしれません。
医師とのお見合いを専門で扱う、結婚相談所のホームページには、『「モテたいなら医者になりなさい」と言っても過言ではありません。』と綴られていました。
大胆な提言ですね。
代表の方の写真が掲載されていましたが、やはり、この方、見た目もゴージャスでダイナミックな感じの方でした。
とういうことで、汗だくで、がむしゃらに過ごした夏が終わり、季節が変わって、何となく、勉強に対するモチベーションが下がってきたなんていう場合…。
のびのびのジャージにテプテプのお腹、にきびに髭ずらの今とは打って変わって、待ってました!!
モテキ到来!!
きれいな女子に囲まれウキウキしながら明るいキャンパスライフを過ごす、こじゃれた医学生になった自分をイメージしてみるなど、モチベーションをあげるため、新しい何かを探してみても良いのではないでしょうか。
(おわりです)