みなさんは、「外科医」ってどんなイメージですか?
豪快、さっぱりした性格、ばっさばっさ切っていく、手術したがり・・・。
わたしもかつてそう思ってました。
(どちらかというと整形外科ってやっぱそんな感じです)
でも外科・・・とくに消化器外科はそんなことない。
慎重、丁寧、小心者・・・
そんな人が実は多いです。
命がかかわる大事な手術。
「これ何の血管だっけ?邪魔だから切っちゃえ!えい!!」
⇒大惨事
じゃ困りますから
いつも
「この血管は切ってもいいものか?」
「切ったあとに残った臓器に血行障害は起きないか?」
「腫瘍が取りきれても機能は残せるか?」
そんな後ろ向き後ろ向きに思考しながら手術は進みます。
術後も
「術中に処理した血管は大丈夫か?」
「ドレーン排液、赤すぎないか?」
「想像より呼吸機能が悪い、術中の麻酔はどうだったのか?」
・・・・などなど。
よくいえば慎重
まあ重箱の隅をつつくようにねちねちと心配事を掘り下げる。
それが消化器外科医。
言葉は悪いですが
「外科の名医は女の腐ったような性格だ」
という言葉があるそうです。
なるほど。と思う節もあり。
確かに自分だったら
豪快ガッハッハ系より慎重心配性の人に手術してもらいたい、かも。
私「常に最悪の事態を想定しておくと・・・現実はたいていそれよりましだから」
友人「・・・心に保険かけてるわけね・・・」