ネタバレ感想記事なので、まだ劇場版見てない人は回れ右。全く考慮してないので、見てない人が読んでしまっても責任は持ちません。
警告はしたので、ここからネタバレ感想を書いていきます。
復活のルルーシュを見終わったとき、「ああこれが"答え"なんだ」という、とても満たされた気持ちがあった。
自分なりにその気持ちがどこから来るのかを、
復活のルルーシュは、「単なる1アニメ作品の完結作・解答」ということだけではなく、
「ギアスという、非人間的な能力への憧れ、という気持ちが行きつく先の解答」をも示してくれたのではないでしょうか。
だから、視聴者である我々にも、救われたような気持ちが残るのではないだろうか。
劇中は、
敵方のボスが使う「時間を戻すギアス」(圧倒的な非人間の力)に対して、
ルルーシュは、やや弱めのギアス(弱めの非人間的な力)+知略(人間的な力)の足し算で立ち向かっていく展開になります。
最初は優勢でしたが、1度時間を戻され、ルルーシュの知略を全て対策されたところで、圧倒的な劣勢へ。この時点で、
非人間的な力が、人間的な力を完全に抑え込んだ構図になります。
恐らくコードギアスをリアルタイムで見てから10年間生きていた人は、学生から社会人になっているケースも多く、人間的な能力や優しさに大変優れた人が、理不尽な力(会社の権力、資本主義の構造、国際的な問題や相場の変動etc....)によって押さえつけられる光景は、この間に何度か見てきたのではないでしょうか。
ある意味では、そうした光景に通ずるものがあります。
しかし、最終的にルルーシュは、C.C.の叱咤激励や仲間たちからの信頼によってもう1度自らの知略を尽くし、敵方のボスを追い詰めることに成功。
人間的な力が、非人間的な力へ勝利する構図に逆転します。
また、最終的にC.C.とルルーシュが一緒になった原因に、ギアスという非人間的な力は全く関係がないというのもポイント。
今作のルルーシュは、熟考の末、一時期はためらっていたギアスをフルに使い、敵方も当然のようにフル活用しています。
ですので、ギアスという非人間的な力が、常に物語の中心にありました。
しかし、結局のところ、状況や物語の結末を常に作り変えていたのは、愛情や繋がり、知略といった、人間的な力の部分がほとんどでした。
敵方の「時間を戻す」という能力は、非日常・非人間の力、というカテゴリーにおいては、単体で見れば最強の部類の能力だと思います。
(当然、ルルーシュの「人を従わせる」という能力よりも、単体で見れば強い場面が多いはず)
そうした能力の差を、ルルーシュたちは人間的な力によって埋めていき、逆転した。
そのようなバトルの結果と、エンディングのC.C.とのやり取り、エンドロール後の〆め方。
そうした演出が、10年越しの1アニメ作品の答え、というだけでなく、
僕たちがギアスに対して抱き続けていた、非日常への『憧れ』に対しての答えをも示してくれたのではないでしょうか。
僕は、ギアスを見た後に感じた、何とも救われた、満たされたような気持ちの源泉を、このように結論づけました。