プルメリアに発生したサビダニの撃退方法
今回の記事は保存版です。
将来困ったときに「サビダニとは?」とか「プルメリア サビダニ」って検索するとヒットするであろう記事になります。
個人的な見解が多いですがこんな感じで説明します。
1、発見の経緯
2、サビダニって何?
3、発生するとどうなる?
4、対処方法
5、気が付いたこと
1、発見の経緯
2015年ごろから日本国内でプルメリアに付いたサビダニが見受けられるようになっていましたが、なぜそうなるのかサビダニが原因と解明されてなくて、当初は肥料が効きすぎているとか未知の障害とされていました。個人的にはなにも根拠がなく、困り果てていた状況でした。
私が害虫と解明したのが2020年で、最初はとても小さなものが動いているのに気が付きました。目に見えるか見えないかギリギリな小さな害虫です。そのことで三重県のハマちゃんと8月にやりとりしていくうちにハマちゃんの持っていた顕微鏡で見てもらったら間違いなく害虫となり、国内の栽培家数名と共有していくうちにサビダニと判断、英語検索すると、クキアット博士のホームページがヒットして間違いなくサビダニと判断が付きました。(その後ホームページは閉鎖されています)翌年に日本のプルメリア協会(プルメリア・ユニバーシティ)のミーティングで発表したという経緯です。当時は海外の共有サイト(フェイスブックページ)でもその話題が取り上げられていて、今でもサイト内でサビダニ(rust mite)で検索すると害虫に詳しい方が紹介しつつクキアット博士のサイト参照と出てきます。現在では画像検索するとわかるようになりつつあります。
2、サビダニって何者?、見た目は?
表面がカサカサした感じや、排泄物でベトベトした感じに見えて成長が止まってしまいます。
よーく見ると粒々感もあります。
拡大すると正体が見えてきます。(閲覧注意)
このクリーム色の点々がサビダニです。
よく「ゴキブリを一匹見たら百匹いると思え」って聞きますけどサビダニはこの画像の中だけでも千匹以上ですよね。非常に増殖スピードが速く、卵から一週間で成長となり、再び卵を50個産むとされています。この増え方はハダニと同様です。
サビダニの特徴は足が4本であること。これはフシダニ(これもプルメリアの害虫です)と共通していてフシダニ科なので足が8本のハダニやクモの仲間ではありません。
※過去記事でフシダニをハダニと表現していたことがありましたが訂正します。
3、発生するとどうなる?
高温乾燥を好むのでプルメリアの成長期に発生します。
成長点の軟かい表面に針のような口を差し込んで吸汁します。成長を止めてしまう(成長のための栄養が吸い取られてしまう印象)の他に細菌やウイルスを媒介します。細菌に感染した場合は成長を止めるだけではなく生長点が傷んでしまい、再び芽吹くことが出来なくなる天狗巣病になる場合があります。またウイルスは厄介で人間の風邪のようにしばらくすると治るわけではなく、再感染を避けるために処分するしかなくなります。サビダニの増殖が速いためにこれらの二次的な被害にも気を付ける必要があります。
4、対処方法
まずハダニの場合は雨に弱いので雨の当たる場所に出せば比較的に簡単に防除出来ますが、サビダニは雨でも平気なのでとても厄介な害虫です。
農薬も試しましたが先に書いた通り1匹見たら千匹以上で他のプルメリアにも移っているいる可能性があり、鉢数が多い場合や他の植物が多いような庭での撲滅は困難極まります。
農薬の使用は鉢数少なく見た目に居なくても全てに散布することである程度の効果が期待できます。
では鉢数多く他の植物も多い環境下ではどうしたらいいか。
私の場合となりますが、上でも書いてますが農薬(回数制限のないマシン油のサフオイルを使用)で葉先から株本まで何回か連続的に散布して撲滅にチャレンジしましたが、別の害虫は消えたものの、サビダニに限っては再発しました。また、回数制限の記載のない農薬でも成長に影響が出ている感じがしているのでお勧めではありません。おそらく葉の気孔の穴に影響しているのではないかと思われます。
そこで撲滅は現時点では方法が見つからず、なにはともあれの水圧駆除が一番と思います。鉢数が多いとかなり手間がかかりますが、水圧で飛ばしてしまう方法で明らかに付いてる枝先は念入りに、他のは枝先を中心にざっと水圧で吹き飛ばす。水圧に強い卵が残りますが2日置きに1週間以上続けることで孵化した幼虫を狙い撃ちできるのでかなり効果が出ると思います。
5、気が付いたこと
サビダニ退治に明け暮れていて気が付いたことがあります。これも個人的な考えなんですけど、よくサビダニが付くと花芽が出るって話しを聞きます。確かにそうなることが多いです。成長が止まってしまうと栄養の行き所が無くなって出すのは可能性ありかな。
前にもどこかで書いてましたが植物は花芽を出すための必要なものに糖類(炭水化物)があります。プルメリアはこの糖類が溜まってくると花芽を出しやすくなる印象で、枝が栄養成長段階ではぐんぐんと伸びて栄養はそちらに消費されてしまいますけど、そこそこ伸びて樹液の圧力(用語的に変ですがあしからず)が落ちてくると成長が緩やかになり、糖類の行き場が無くなって花芽を出すというサイクルで、糖類がしっかりと蓄積されていると立派な花芽となるんじゃないかと思います。そこでサビダニに戻りますけど、付くと花芽を出しやすいだけではなく、成長を止められた生長点の糖類が濃くなってサビダニとって美味しく感じるし、栄養がたっぷりだから増殖しやすくなるということじゃないかなって思っています。つまり栄養を吸われて成長が止まるという説は違いそう。肥料が強すぎるからというか、肥料が効いているのは間違いでは無さそうです。裏をかえすと花が咲きやすい肥料を使っているという解釈も出来ます。
庭のプルメリアを見て回ると
こんな感じで発生はしているものの、そんなに増えてなくて成長が止まってないのもけっこうあります。この生長点はまだそれほど充実してなくて糖類が薄いのかなとも思います。この状態だとサビダニの発見は難しいのもあります。なので全体の水圧での予防が効果的と考えました。
以上です。
※研究ブログですので過去記事で書いてきたことと違いが生じている場合がありますのでご了承願います。


