
花芽が上がってきたら肥料を外すべきか?
初夏の時期によくある質問
「花芽が上がってきましたが、肥料は外した方が良いでしょうか?」
について詳しくお伝えしようと思います。
我が家もちょうどセラダインが花芽を付けました。この株は挿し木して5年で根がパンパンに張り込んでいます。
この場合の肥料は通常の与え方で問題ないです。違いはなにか?
この質問は、だんとつで初心者の方が多いと思いますが、意外と実態について考えたことが無かったといいう人も少なくないでしょう。私自身も理解しているのものの文書化して、よいおさらいになりました。
■まず、ストレートかつ簡単明解に回答すると、
「少しでも心配であれば、外してください。」
無難な返事としてこうなります。
詳しく説明しようとするとかなり長文になります。
初歩の説明から必要となるわけです。
すごく重要な話でもありますが、うまくいかなかったときに、真っ先に疑りたくなるのは肥料ですからね。
肥料が無くても落ちることを知ってもらいたい。
■付け加えるなら
「挿し木して1~2年の成長必死な苗の場合、花をどうしても見たいのであれば外したほうが無難です。ただし肥料を切って成長を抑えても枝先の栄養を使い終われば花もそれまで。」
成長のバランスをどちらに傾けるかってことなります。
直観的な見た目の印象は肥料が「悪影響」したかのように感じるかもしれませんが、実際のは「悪」の字は除いて「影響」しているだけの話し。
どのていど咲かせるための栄養が蓄えられているかは品種や個体差によります。
咲き終わってもまだ蕾が残っていて咲かせるために肥料を切りっぱなしにするのはどうでしょう。
言わずと知れず、早く本来の沢山の花を咲かせたいのであれば肥料は与えるべきです。
■じゃあ成長必死なのはいつまでなのか。
「挿し木の苗木であれば根が少なくて緩いうちは必死です。もちろん鉢の大小も影響します。」
でも、うまいこと先に根がしっかりと張ってから、夏の後半あたりから出てきた花芽は肥料を与え続けても元気に花を咲かせることが出来ます。いや、肥料は与え続けるべきです。肥料を切っても 与え続けても、どっちもどっち。前者は咲き始めからしばらくははうまくいくでしょう。後者は咲き続けるか、それともやめるかはどのていど成長必死なのかによります。咲かせなれてる人であれば、いちいち肥料を外したり乗せ直したりはしません。特殊な場合、例えば天候による危機的な状況であれば外すこともありますけどね。
ちなみに挿し木枝の状態や品種によっても全然変わってきます。セラダインのように強健で咲かす力も強い品種であれば、ある程度の大きさがあって、フレッシュなことが前提ですが、いきなり大きめの鉢に挿し木して、根が緩いうちに花芽が上がっても落ちることなく、そこそこ長いあいだ咲き続けます。高い確率で秋まで咲き続けます。
■咲く前に花軸からポロリと落ちてしまうパターン。
これも同じことなのですが、挿し木苗は花を咲かせるどころではなくて、成長したいんです。人間で言ったら成長盛りの子供に子孫を残させる行為をさせるわけですからね、不必要な行動です。無駄なのです。いやいや、それでも花を見たいでしょ。特に買った挿し木苗なら、どんな花が咲くのか、本物なのかの確認のためにも見ておきたいですよね。それは私も同意します。はい、では肥料以外になにが影響して落ちるのか、前にブログに書いていたことですがおさらいします。
■とりあえず先に、ここまでのことをまとめると
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1、挿し木したばかりなど、根のゆるい場合は肥料を与えない。
2、初心者でプルメリアの管理に自信が無い場合は与えない.。
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肥料を切った場合、咲き終わるころは疲れ切っているので、いきなりではなく少量から肥料を与えるべきでしょう。
鉢の中は胃腸と同じ。肥料はステーキと考えてください。すきっ腹にいきなり大量に食べると逆効果です。
■落ちる原因
二通りで、挿し木苗そのものの体力的と健康面で無理となった場合。
これは挿し木してようがしてまいが落ちてしまいます。これはどうにもなりません。
もう一つはもう少しで咲き始めるのにというタイミングで落ちてしまうパターン。これは梅雨明けの時期に多いです。その時期は雨がよく降り続ける時期。
気温が上がると同時に、ぬるま湯状態の雨が当たると花芽の表面にあったコーティングが溶け出します。溶けると保護されていたものが無くなるわけですから、例えば保湿性が落ちたり、そこにカビが生えやすくなります。
おまけに晴れることが少ないと日照不足となります。
また、気温が高くなって成長が良くなる時期に重なります。日照不足で肥料が効いているのであれば徒長しやすくなります。いわゆるモヤシ状態。梅雨明けするかしないのか、まさにもろ刃の剣状態です。
挿し木苗であれば体力も無いし、成長モードで咲かすどころではなく、真っ先に花芽を落とすでしょう。
まとめると
質問
「花芽が上がってきましたが、肥料は外した方が良いでしょうか?」
回答
1、
まずは少しでも心配であれば、外してください。主な原因ではありませんが、管理をする自信が無いのであれば外した方が無難です。
2、
落ちる原因その1
挿し木したばかりの苗木が落ちやすいのですが、そもそも枝苗の体力が無くて挿し木しようとしまいと、落ちることがあります。
3、
落ちる原因その2
特に挿し木したての根が緩いものは成長に傾くので花芽を落としやすいです。この場合は肥料を与えないことで成長が止められて、いくらかでも咲きやすくなるでしょう。ただし体力を使い果たしたら咲き終わります。
4、
落ちる原因その3
梅雨明け時期にせっかく育っていた花芽が落ちてしまうことがあります。原因は大雨と長雨と気温上昇。大量の雨と気温上昇で花芽のコーティングを溶かしてしまい、保湿性を失ったりカビが発生して花芽が痛んで落下します。
5、
落ちる原因その4
梅雨明け時期のもう一つの原因。気温が上がって生長が良くなる時期です。成長がいいのに日照不足と肥料の栄養が供給されているとモヤシのような花芽になりやすいです。また根本的に日照不足は体力を消耗します。こうしたことから花芽が落ちやすくなります。
■対処方法
1、
挿し木したばかりの根が緩い場合、どうしても花が見たいのであれば肥料を外して成長を抑えます。
ただし、どちらにしろ早く咲き終わり安いのは挿し木苗の特徴です。また肥料を外すと成長がその分遅れます。再び与える時期も咲き終わりを見極めて少量から与え始めます。最初はひとつまみを直接鉢の淵に沿って撒く程度から。土の表面から根が見えて来たら半分からお茶パックに入れて与えます。通常の挿し木を始めるときと同じです。
これは初心者向けの方法であって、慣れているのであれば肥料を外すべきか与えるべきかを含めて状況判断となります。
また、花芽が付いている場合となりますが、日当たりが良く、強風の当たらない風通しの良い場所。雨のさしにくい場所がよいです。肥料の効きすぎ、徒長を抑えます。さらに害虫にも気を付けてください。強風を避けるのは風で揺れて根が切れないようにするため。おすすめは傘縛りです。
2、
梅雨明け時期の環境が悪く、落ちやすい時期があります。その場合も対処法のひとつでしかありませんが、外しておいた方が無難です。
その他に日照不足の対策として日当たりのよい場所に移動する。別の方法として成育ライトを使うのも効果があるでしょう。カビや害虫を避けるために風通しのよい場所に移動する。大雨や長雨が続きそうであれば雨の当たらない屋根の下に移動するのも効果があります。雨が当たらなければ肥料が効きすぎないので一石二鳥です。このへんの置き場所の管理は重要と思います。
■まとめ
質問を受けたらそこまで説明するか、説明を聞きたいかどうかになると思います。肥料は原因の一部分でしかないということは伝えておいた方が親切だと思います。また、慣れている人は花芽のついているものは軒下近くに配置して天気を見ながら少しの移動で済む配置にしてたりします。いやいやそんなの面倒だから落ちるときは落ちるでしょうという意見や、いちいち細かく考えずに肥料は梅雨明け宣言のタイミングで与えてるという人もいるかもしれませんね。
以上です。
ではでは!
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