ピカケ(茉莉花、アラビアジャスミン)越冬レポートと熱帯植物の耐寒性について
この冬はほんと驚きの連続でした。
特に熱帯植物の経験したことの無い氷点下をいかに耐性を高めて
乗り越えているのか考えながら観察していると新たな発見がありました。
0度と-1度、-1度と-2度、-2度と-3度
それぞれ全く別世界です。
また、凍った時点で枯死してしまうものや
なかなか凍らないもの。
凍っても影響の少ないものや影響の無い部分など様々です。
耐寒性を高めている方法としてひとつは水分濃度の上昇が考えられます。
氷点が下がるので多くの植物が霜が当たらなければ-1度近くまでなら長時間でも凍りませんでした。
それと凍っても影響の無かったもの又は部分はおそらく導管径が細いのかもしれません。
これは水を送るパイプラインの径が太い植物は凍るとそこに気泡が生じて
水の動きがストップしてしまい枯死する現象なのですが径が細いとその気泡が出来ません。
北の植物は導管径が細く、南の暖かい植物は導管怪が太いとのことです。
それが仮にそうだとすると、なぜ熱帯の植物なのにそのような多様性があるのでしょうか?
ひょっとして祖先をさかのぼると雪景色の中で
生きながらえてきた時期があったという可能性もあるのかもしれません。
さて今回のレポートは中間報告でも出していた無加温ベランダハウスで
越冬したピカケ(茉莉花、アラビアジャスミン)です。
あの後、調べたら越冬温度は一般的に室内で10度で越冬となっていました。
普通の家の室内ですとぎりぎり大丈夫か?という温度ですね。
ところが置いていた場所は屋外に面した室内の壁際で短時間ですが-2度は
下がっていたはずで、しっかり冷え込むと鉢の土に霜が降りていました。
日中はそこそこ暖かくはなりましたがもの凄い耐寒性を見ることが出来ました。
これはと思い6度以上キープの室内に置いてあったピカケをこの場所へ
置いたら見ての通りです。

たちまち葉が霜げてしまい調子を崩してしまいました。
同時にその隣で水をじゃんじゃん与えられて生き生きしているピカケが居ました。

いったいこの差はなんなんだ?です。
きっと樹体内の変化によって耐寒性がコントロールされているのだと思います。
逆にこのピカケを室内に取り込んだらたちまち調子を崩していたのかもしれません。
このピカケの耐寒性の発見は大きかったです。
特に八重花の丸葉のほうが耐寒性がある印象です。
もしかしたら将来、熱帯の庭造りにカバープランツとして一般化されるかもしれません。
自分ももちろん新設の庭に植栽します。