北海道出身、沖縄在住歴15年、サーフサイドの佐藤です。
北海道から沖縄に引っ越したとき、沖縄の人達にはとても親切にしてもらいました。
住所不定無職だった流れ者だった僕を雇ってくれて、アパートの保証人になってくれた最初にお世話になった会社の専務、そして従業員の仲間達、本当に良くしてもらいました。
僕の勝手な感覚だと、沖縄の人って、北海道に好感を持ってくれていると思ってます。
同じ島だし、同じように本州のこと「内地」って呼ぶし。
琉球民族とアイヌ民族は同じような顔しているし、なんなら琉球犬とアイヌ犬は同じ遺伝子だって言うし。
きっと、近い何かがあるんでしょうね。
ちなみに、僕の沖縄の友人で、50回以上も北海道に行ったことのある、北海道マニアがいたりします。
そんな共通点や繋がりがある沖縄と北海道。
そんな繋がりのひとつに「コンブロード」ってあるのを知ってます?
そう、「コンブ」とは「昆布」のこと、海藻の昆布です。
沖縄は、昆布の消費量は全国一位、だけど昆布は寒い地域のものなので、沖縄で獲れません、だけど消費量は全国一位。
そして、昆布の生産量一位は北海道、日本国内の約95%が北海道で生産されています。
それにしても、なぜ、昆布の獲れない沖縄が消費量が全国一位なのか?
それは、昆布が沖縄の食生活と風土に合った食品だったからではないかと思います。
酸性の豚肉とアルカリ性の昆布の組み合わせは、栄養学的にもバランスがいいし、高温多湿で、食品の保存がむずかしい沖縄では、保存の効く昆布は重宝されたようです。
それに、歴史的に見ると、薩摩に占領されていた琉球王国時代に、琉球から中国へ輸出される貿易品に昆布が加わったようです。
薩摩は、大阪や下関で琉球の砂糖を昆布に換えて、その昆布を中国に運び、薬品や唐物を入手していたらしいです。
そうして、北海道 - 北陸 - 大阪 - 薩摩 - 琉球 - 中国の間に「コンブロード」が出来上がったわけです。
その「コンブロード」によって、かなりの量の昆布が沖縄に集められて、貿易品として扱えない不良の昆布や余った昆布が一般的に流通していき、現在のように北海道産の昆布が沖縄に親しまれていったわけです。