君がいなければ | Surf’s-Up

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音楽の話を中心に。時にノスタルジックに

基本的に嘘は嫌いだ。



でも、嘘をつかれていると気づいていても


それを相手に問いただすことはできない。


嘘に対する、僕の基本的姿勢は「知らないふり」だ。



嘘にもいろいろあって


相手を思うが為につく嘘もあるわけで。


優しい嘘。傷つけないための嘘。


それはむしろ問いただすべきではないものだと思っている。



逆にその嘘が何かしらの状況で


隠しようもなくなってしまった場合、


これが大いに困る。



悪意のある嘘なら別だが、


「知らないふり」ができなくなってしまった状況で


どうしていいかわからなくなる。



そういうときは、強引に「気づいていないふり」か


「ショックを受けていないふり」をするしかない。



なんで、こんな話を始めたかというと


今日、そんなことがあったからです。



それとも、ちゃんと聞いた方が良いのだろうか?


その場を飛び出して、何でもないふりをしてしまったけど。


しばらく動悸が収まらなかった。



今度会ったらどんな顔をして話せばいいのか


わからないまま。


迷惑な奴だって、思われてんだろうなぁ。

相変わらずの邪魔者人生。

あんまり自分から動かない方がいいですね。

これは自分だけに訪れた不幸で、


他の誰も困ってはいない。


罪はないんだよね、誰にも。


だからやるせなくて、


自分がなんだか惨めで。



佐野元春の「君がいなければ」という曲は


こんな状況でもポジティブなんですよね。




時々 何も見えないふりをしてしまうけれど

時々 何も気づかないふりをしてしまうけれど

君がいなければ

君がいなければ

悲しみの意味さえ知らずに

さまよい続けてただろう



君がいなければ

君がいなければ

さよならの意味さえ知らずに

時は流れてただろう



結局は悲しい別れなのに


この歌は悲しく聞こえない。


やっぱりすごい人だと思う。



そして、この曲のすごさは僕にしかわからない。


悲しい言い方だけど


選ばれし者、だ。






今日もロックに救われよう。