Wasted Days | Surf’s-Up

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音楽の話を中心に。時にノスタルジックに

昨日はほぼ徹夜してしまった。


「しまった」とあるのは「図らずも」ということなわけで。




あまり考え事をしたくない、何かを思うことを止めたいと。


そうなるとだいたいこうなる。




じゃあ何かして夜を過ごせば良いんだけど


こういうときはレビューも書けないし、本の内容も頭に入らない。


だから、朝が来るまで座椅子に座って毛布にくるまっている。


音楽を聴きながら。


Cloud NothingsのWasted Days,もう何度聞いただろうか。





さすがにちょっと睡眠不足なのか、今日はランニング中に具合が悪くなってしまった。


大分雪も溶けてきたので、本格的に練習を始めようと20km走に挑戦したのだけど


15km過ぎたあたりで、目の前が暗くなってきた。


ペースを戻すのが早過ぎたみたい。


ちょうど家の近くだったので、まだよかった。




何をやっても中途半端で、時間を無駄にしているなぁ。





新しい棚を作ろうかと思って、昨日は部屋でひたすらメジャーと定規


シャープペンシルを握って、紙に向かっていた。




と、同時に今あるCDも整理。


棚から全部出しているので、部屋がえらいことになっています。




古いCDはジャケットやインナースリーブが大分色褪せてきている。


一番古いものは20年以上経ってますが、まだちゃんと聴けました。




で、しばらく聴いていないものをちょこちょこ聴いています。








その中にあった一枚・・・



ペンギンノイズというバンドがいました。



彼らが98年にリリースした「ジェットラグ」というアルバムをものすごく久しぶりに聞きました。



UK、USインディのテイストを持ちながら、とびきりポップなメロディーを鳴らすという


そういうバンドがこのころは結構いたような気がします。


この「ジェットラグ」は曲の半分をあのFlaming LipsとDave Fridmannがプロデュースしています。




Dave Fridmannは「おぉー」って感じですが、Flaming Lipsと聞くと「えぇー!!」ってなりませんか?


だって、そのあと彼らはあの「The Soft Bulletin」をリリースするんですから。


プロデュース曲はスティーヴンがキーボードやギターで参加していて


どの曲もサイケ&ガレージなギターが炸裂していて、当時めちゃめちゃかっこいいなと思いました。




リードトラックの「タイムリミット」という曲。


アルバム・ヴァージョンはFlaming LipsとDave Fridmannがプロデュースしていて、メランコリックな曲なのに


完全にヨシミあたりに入っていてもおかしくない曲に変貌している。


You Tubeにあるヴァージョンはたぶん違うもので、こちらは全然物足りない。






うーん、やっぱりぬるい。


アルバム・ヴァージョンはもっといいんです。




歌詞も好きで




あざやかな 眩しい夜に


君が僕のためにくれた言葉を


繰り返す静かな時は あと少しあるから




僕の声 眩しい夜に


目隠しをされて さえぎられても


あと5分あと2分だけ君を見つめてたい


君を見つめてたい


もし許されるなら




このメランコリックなメロディーとぶっ飛びギターで歌われたら


未だにグッときます。




当時はなぜ「君を抱きしめたい」とか「君のそばにいたい」ではないんだろうと考えました。


「見つめてたい」は正確には「見つめていたい」な訳で、字余りになるのに。


削ってまで「見つめてたい」にするって、どういう意図なんだろうと。




でも、今はすごくわかります。


そういう距離感なんですよね。


近づきたいけど、時間や距離をを超えることはできない。


それは相手を想うからこそ、なわけで。


それをわかっているから、「見つめてたい」なんです。


その無常観ってFlaming Lipsにも感じますね。




しかし、偶然手に取ったCDに、不思議と今の心境にガッツリはまるものってあります。


神様、いたずらが過ぎますね。