フジロック・ブルース(16) ホワイト Wilco | Surf’s-Up

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音楽の話を中心に。時にノスタルジックに

 YMO終演後,どうしてもちょっとだけ観たいのがあったAtari Teenage Riot。結構好きだったんです。しかし,レッド・マーキーは完全満杯。ステージの光の束と,アレック・エンパイアのシャウトだけ感じて,レッドを後にした。変わってませんね,きっと。

 ケミカル・ブラザーズもちょっと考えたのだが,ホワイトでWilcoを観ることにする。昨年もホワイトでベルセバを観たが,その時の和やかな雰囲気が結構好きだった。Wilcoも激渋に,オルタナ・カントリーの神髄を見せてくれるのではと期待してホワイトに向かった。

 で,着くと意外や意外,人が多い。そんなに人気あったのかWilco。そういえば前の日に星野源も「Wilco観てきてね」と言ってた。

 そして,激渋なんてとんでもなかった。基本的なロック・カントリーのスタイルを大きく逸脱してるわけではないのに,やけに新しく今の時代の音として鳴っている。CD以上にラウドで,ギターも時折狂ったような音色を出している。でも,アメリカン・ロックの王道性みたいなものがびしっと一本通っていて,屋台骨となっているので,ノスタルジアも感じさせてくれるのだ。

 時間を20分ほどオーバーしていたが,それでももっと聴きたいと思わせる,というかまだまだWilcoの神髄は

深いところにあるんじゃないかと思わせるようなライヴだった。すごかった。

 

1.I Might (new song)
2.Bull Black Nova
3.Side With the Seeds
4.I Am Trying to Break Your Heart
5.One Wing
6.Ashes of American Flags
7.War on War
8.Via Chicago
9.Impossible Germany
10.Born Alone (new song)
11.Handshake Drugs
12.Jesus Etc.
13.Dawned on Me (new song)
14.Shot in the Arm
15.Heavy Metal Drummer
16.I’m the Man Who Loves You
17.Late Greats
18.Red Eyed and Blue / I Got You (At the End of the Century)
19.Outtasite (Outta Mind)
20.I’m a Wheel