フジロック・ブルース(15) グリーン Yellow Magic Orchestra | Surf’s-Up

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音楽の話を中心に。時にノスタルジックに

ついにこの時が。小学生時代のアイドルだったYMO。まさか30代最後の夏に彼らに出会えるとは思っていなかった。

ブルーの薄暗いステージ上にメンバーが登場する。顔はわからない。しかし,そのシルエットだけの姿から漂うオーラは半端ない。

始めにインプロヴィゼーションが入った後,注目の1曲目はなんとFirecracker。続くBehind The Maskもほぼオリジナルのアレンジで演奏された。一気にノスタルジックな波が押し寄せてくる。

かつてコンピュータやシンセなどの機材の山の中でライブをしていた映像がとてつもなくかっこよく,あこがれでもあったのだが,今はマックが数台とすっきりしている。それだけでも時代の移り変わりを感じるのだが,オリジナルアレンジに近い楽曲が多かったこともあって,すっかり童心に返ってしまった。

体操では教授がメガホンを持ちながら体操している。何とも教授らしいんだけど,昔よりも柔和な表情がすごく印象的だった。とか言いつつ1000 KNIVESの切れ味は今でも全く変わることはないが。

ラストは東風。あのイントロがめちゃくちゃ好きで,学校のオルガンでよく練習していたことを思い出した。

全体的にはいつもよりややポップな側面をわかりやすく,でも下世話にならない程度に演出していたように思う。昔からのファンだけでなく,知らない若い人にも今のエレクトロシーンに多大な影響を与えていることをアピールできる力はやはりすごい。


1.Improvisation
2.ファイアークラッカー / Firecracker
3.Behind The Mask
4.Riot in Lagos
5.The City of Light  
6.京城音楽 / Seoul Music
7.灰色の段階 / Gradated Gray
8.体操 / Taiso
9.千のナイフ / 1000Knives
10.コズミック・サーフィン / Cosmic Surfin
11.Rydeen
12.Cue
13.東風 /Tong Poo