くせのうた | Surf’s-Up

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音楽の話を中心に。時にノスタルジックに



君の癖を知りたいが  ひかれそうで悩むのだ


昨日苛立ち汗かいた その話を聞きたいな



同じような 顔をしてる


同じような 背や声がある


知りたいと思うには


全部違うと知ることだ



暗い話を聞きたいが 笑って聞いていいのかな


思いだして眠れずに 夜を明かした日のことも



同じような 記憶がある


同じような 日々を生きている


寂しいと叫ぶには


僕はあまりにくだらない



悪いことは重なるなぁ 苦しい日々は続くのだ


赤い夕日が照らすのは ビルと日々の陰だけさ



覚えきれぬ言葉より


抱えきれぬ教科書より


知りたいと思うこと


謎を解くのだ夜明けまで



君の癖はなんですか?



               星野源「くせのうた」




昨年から、心に悲しい「もやもや」みたいなものがある。


それは別に、日常には差し支えないし、体調が悪くなったり


機嫌が悪くなったりする類のものではないが。



そのもやもやが強くなる度に聞いていたのが、星野源。


特にこの「くせのうた」は、自分にとっては完璧な曲である。



「知りたいと思うには 全部違うと知ることだ」


「寂しいと叫ぶには 僕はあまりにくだらない」



勝手ながら、この歌には近頃の「僕」が凝縮されている。



話を聞きたい、もっと知りたい


自分の心から湧いてくる「強迫観念」のようなもの




それをなぜ言わないのか


ここにはその理由と意志だけがある。




「あまりにくだらない」僕が、ここにいること


今を生きていくこと



特別なことは、何もしなくていい


確かな思いがあれば



きっとそうだ


あなたもそうであってほしい