「お忙しいところ・・・」という文章を書くと、ウチの学校では直されます。
「忙」という字は「心を亡くす」と書くから、印象が悪いと言うことで。
だから、代わりに「ご多用のところ・・・」と書くことにしている。
しかしながら、「忙しい」という言葉はよく使われますね、本当に。
でも最近こう思います。
「忙しい」って言ってる人こそ、実は「忙しくない」と。
まぁ、自分も使っちゃうんですけど。
例えば「あー忙しい忙しい」と言ってる人がいるとしましょう。
でも、その人の行動を観てみると、実に無駄が多い。
職場に、お茶を飲むスペースがあるんですが
そこにたまっている人たちは、例外なく「忙しい」族だったりします。
時間がない、仕事が終わらないなんて言いながら、ゲラゲラ井戸端会議してる。
こういっては何ですが
自分の場合、家族が出来てから、仕事の集中力が高まったような気がします。
だって、1分1秒が勝負なんだもの。
子どもを迎えに行ったり、急に休んだりした場合に、いつも時間と戦う。
何とかして時間を多く獲得しようとする。
結果、時間内に仕事を終わらせなければならない、という制約が生まれる。
そのため、無駄なおしゃべりなんかする時間はない。そういうのは最低限に収める。
まぁ、おしゃべりも本来は大切なことなのでしょうが。
でもやっぱり、そんな感じでいて「忙しい」なんて言われたら
かなり違和感を覚えます。「忙しい」という言葉に酔ってるんじゃないかな。
「忙しい」自分は、バリバリ仕事しているって思うんじゃないかな。
それが一番怖いんだよな。
そういうのが、今の自分のポジション(職場での)からは、よく見えます。
もちろん、そんなこと「忙しい」本人には言えません。
ちょっと嫌な奴ですね、自分。
と、今日は「忙しい」ということについて考えてみました。
どうも今日は気持ちがスッキリしないので
最後くらいスッキリと締めたいと思います。
こういうときに聴きたくなるのは
最近はほぼ間違いなくソカバンです。
曽我部さん、「忙しい」なんて絶対言わないんだろうなぁ。
心を亡くしたりしないんだろうなぁ。