と言ったのは、桑田佳祐。
相当昔の話しであるが。
そんな感じで、ふと昔のことを思い出してみる。
一番暗かった頃を。
それはきっと高校時代だ。
学校への行き帰りは、音楽を聴くことに没頭していた。
やっとこの頃から少しずつ歌詞の意味を考えるようになった。
歌に「生き方」を求めるようになった頃なのかもしれない。
そんな時代に、自分の心を奪ったのは
ベンジーでも、ヒロトでもなく
中川敬だった。
大学生になってからは
小沢健二の世界観に引かれていった。
「救われた」なんて言葉は、とてもいやらしい言葉だ。
だって救われなきゃならないほど不幸な人生を送ったことはないから。
そうじゃなくて、自分にとって「すごく尊いもの」は確実に目の前にあるって
教えてくれたような気がしたのだ。