行ってきました。
旭川、アーリータイムズというところは、フォーク系の人が良くライブをやるハコ。
店内の雰囲気は、まさに「ザ・昭和」。おばあちゃん家の居間みたい。
でも、所狭しとレコードや古いポスターが飾られている。
貴重なものも多くて、チャボは「持って帰ろうかな」としきりに言っていた。
相当前の古井戸のポスターもあり、チャボのサインがあった。
100人も入ると満杯になるそんなハコなので、めちゃめちゃ間近に見ることができた。
間近で見るチャボは、「細い」。でも、何となく少年っぽい佇まい。
昔はすごく尖っていたイメージがあったけど。
こんな寒い時期に北海道を車で回っているという。すごい。
この日もライブが終わったら車で札幌へ移動と言っていた。
大変でしょう、そんなに無理しなくても・・・
けど、本当にありがたい。
Born In 新宿から始まり
3時間、まさに力一杯のライブ。
早川岳晴という名プレーヤーと共に、丁寧に音楽を紡いでいく。
ロックしているし、ブルースしているんだけど、本当に丁寧。
いつも思うんだけど、チャボは自分のプレイする音楽に対して
すごくリスペクトの気持ちを持っている。
英語曲のカバーにいつも自分で詞を付けるんだけど、
それも中途半端に英語でやるよりも、しっかり自分のスタイルでやりたいという
気持ちの表れなのかなと思う。
RC,清志郎の曲も数曲やった。
歌うたびに天に向かって指さす仕草は相変わらず。
「夏の口笛」という曲があって
僕の記憶ではライジングサンの時はカバー曲に付けられていた詞だと思うんだけど
今回は新しいメロディーが加わって、新しい曲となっていた。
君の不在を受け入れようと、今も努力しているという歌。
メロディーは変わっても、未だに凄まじい切迫感を持っている。
まさにそれこそが「ブルース」なわけだけど。
お正月にテレビ出演した時の話も聞かせてくれた。
テレビが苦手なので相当迷ったらしい。
でも、そういえば清志郎はテレビ大好きだったよな、なんて
思いながら、引き受けたそうだ。
そういうことを出来るのはチャボだけなんだと思う。
センチメンタル以外のところで、「こんなにすごい奴を眠らせない」という
頑なな意志。
ジョン・レノンがオノ・ヨーコに生かされているのとはまた違うだろうけど
清志郎に対する彼のリスペクトが、駆り立てずにいられないのだと思う。
昨年から、少しずつ聴く音楽の幅が広がってきて、ブルースも時々メジャーなものを聴いている。
正直あまり予備知識がないので、本当にただ聴くだけなのだが
アコギやベースの音色そのものまでが、完全にブルースになっていないと
成立しないような気がする。
ロックのような幅広さがないけど、その分本物の部分だけが突き詰められているような
求道的なものを感じる。
この日のライブも、そういうブルースのフィーリングが漲っていた。
アコギやベースの音一つ一つに感情が込められている。
プレイというより「語り」に近いのかもしれない。
それは、清志郎の横でプレイする時とは違う「顔」であった。
しかし、3時間だ。
終わるまで全く気がつかなかった。時が経つのを忘れるほど。
また来るね、と言っていたので、待っています。
サイン入りステッカーもらいました。サインですよね、これ。