タワレコで目にして、なんとなく買ってしまった。
rockin’on BOOKS vol.1 THE BEATLES (rockin’on BOOKS vol. 1)
昔からロッキン・オンの松村雄策さんの文章が好きで
当然ビートルズだから、松村さんたくさん書いているだろうと
思い、買いました。
でも、彼の文章は初期の作品についてのみでした。
ただ、本自体はなかなかおもしろいです。
あのロッキン・オンのライター達、そして著名な音楽評論家も
結構書いているのですが、
ふつーに手放しで絶賛しているんですから。
それくらいすごいわけですね。
松村さんの文章の中で印象的なものがあって
「三年に一枚だったら、ビートルズなんて
『Please Please Me』
『Revolver』
『Abbey Road』
で終わりじゃないか」
昔は1年に2枚アルバムを出すことは普通だった。
だから、アーティストの変化進歩がはっきりと見て取れたという。
でも、今は2,3年空くことが普通。
それ故に僕たちは、洗練された、完成された作品を聴くことができる。
どっちがいいかということではなく
ビートルズはそのペースであれだけの作品を遺したということが
どれだけすごいことなのか。
考えれば、考えるほど
気が遠くなる。
激しく嫉妬してしまう。
ニルヴァーナをリアルタイムで聴いていたことを
うらやましがられることがあるが
ビートルズは、その比じゃないだろうな。