ライジング日記 8/14 途中まで | Surf’s-Up

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 ライジングサン。参加回数は9回目。ここ数年はサマソニのすぐ後で、なんとなく気持ちが燃えないまま行っているのだが、最終的には「終わらないでー」と哀願してしまうほどすてきなフェスである。そして、これが北海道のフェスだというのだからたまらない。



 テントサイトは「ウシ」。しかもめちゃめちゃ入場口に近いところにテントを立てた。今年は若干駐車場から入場口まで近くなったような気がしたが、重い荷物を持って一歩でも多く歩きたくはないのだ。

 オープニングはEarth Tentで髭(hige)を観に行く。実は髭のライブを観るのは初めて。ヴォーカルの須藤寿はデッキブラシを持って登場。これは毎年思うのだが、オープニングはPAの調整が難しいのか、なかなか音がクリアに聞こえてこない。テントの構造上の問題かと思ったが、後半から徐々に落ち着いてきた。


 ライブそのものは髭の「振り切れた」側面が出たライブであった。「溺れる猿が藁をもつかむ」「黒に染めろ」「ハリキリ坊やのブリティッシュ・ジョーク」など個人的に一番好きなアルバム「Chaos In Apple」からの曲が多かったと思う。かっこよかったが、髭というバンドのかっこよさはこれだけでは出し切れていないんだろうなと思う。旭川にもワンマンで来るので、そのときに「本質」を確認したいと思う。


 終了後、まずは会場をふらふら。いつも思うが、サマソニと比べると屋台の値段設定が良心的である。サマソニがビール600円なのに比べて、こちらは350~450円。ご飯もワンコインで済むメニューが多い。あと、コンビニがあるのがありがたい。テント生活をしていると、どうしてもお菓子が食べたくなるし、いざというときの生活品もある。テントサイトが拡大されたのか、どこへ行くのにも相当歩く。トイレも近いかなと思っていたけど、5分は歩く。おかげで、今回は全く太らなかった。


 戻ってテントで一休みのつもりが、本格的に寝てしまった。普段昼寝しないのに、なぜかテントで爆睡かましてしまうのがライジング。どうして、テントの中だとこんなに眠いんだろう。そして、テントの中が冷え込んできた。お盆でも夜には容赦なく長袖が必要な、北海道である。


 余裕があると思っていたのに、あっという間に真心ブラザーズのライブとなる。今年で20周年ということで、内容は長いキャリアの中からも人気曲がバランス良くピックアップされていた。


拝啓、ジョン・レノン
人間はもう終わりだ!
情熱と衝動
傷だらけの真心
素晴らしきこの世界
風を浴びて君想う
空にまいあがれ
どか~ん
スピード


 真心も音楽性の幅が広いバンドであるが、今の彼らにはどんな曲も一緒にやれてしまう包容力がある。当然、経験がもたらしている部分もあると思うが、そういうことよりも今の彼らにある「音楽を楽しむ」という姿勢が大きいと思う。野心的なもののない、フラットな感覚が、今の真心の音楽性をより豊穣なものにしているように思う。この日のライブもそういう雰囲気が感じられた。



 仲井戸麗市のライブまで少し時間があったので、サン・ステージに戻りエレカシを観る。人がかなり多い。すっかり大物の風格を感じさせるバンドになったが、宮本は相変わらず。アンコール前に移動してしまったが、「今宵の月のように」「ファイティングマン」をやっていたと思う。「黒いバラとりはらい 白い風流し込む Oh Year」というファイティングマンはいつ聴いてもかっこいい。あと、本編では「BLUE DAYS」もやっていました。やっぱ1st好きだな。


 ボヘミアン・ガーデンという一番小さなステージにチャボを観に行く。

                                                         

                                                         ~続く~