サマソニ2日目。この日は前々から「谷間の一日」と呼んでいるように、「何が何でも観る!」というアーティストがいない日なのだ。その中で選んだのは
Mando Diao
The Horrors
Elvis Costello&The Inposters
Klaxons
だけ。でも、知らなくてもふらっと行って聴いてみようという気持ちで、あちこち回ることにした。
現地に着いたのは昼近く。実は毎年タワレコのブースでタオルを貰うようにしているんだけど、前の日ブースがどこにあるのか見つけられなかった。そこで、マリンの近くを探してみることにしたんだけど・・・あっさり発見しました。タオルをゲットした後はMandoまでやや時間があるので、とりあえずマリンの雰囲気を味わおうと、スタンドに行くことに。ちょうどHollywood Undeadというバンドが演奏していた。ヘヴィロックだけど、楽曲自体は意外とポップでした。
この後昼食を取って、Mandoに備えようと移動。昼食はチキンタコスでしたが、まずかった。今年のソニ飯は全て外しました・・・
Mandoはサマソニに結構来ているけど、ライブを観るのは今回が初めて。工事現場のようなバック絵を背にメンバー登場。1曲目はど直球の「Sheepdog」。観客のヴォルテージが一気に上昇。
Sheepdog
You Got Nothing On Me
Mean Street
The Band
High Heels
Ochrasy
If I Don't Live Today, Then I Might Be Here Tomorrow
Give Me Fire
Gloria
.God Knows
Dance With Somebody
Long Before Rock'n'roll
こうやってセットリストを眺めると、マンドゥのベスト的選曲であるなと、こういうセットが組めるバンドになったのだと感慨深い。で、肝心な内容の方は言われているほど演奏は悪くなかった。ただ、途中アコースティックで2曲やったのだが、こういう風にシンプルな構成になるとアラが若干目立つ。「アコギがもっとしっかり鳴ってると・・・」と思わずにはいられなかった。それでも、彼らのテンションは全く下がることなく、グスタフは上半身裸で胸に拳を当てながら僕らにさよならを言った。ちょっとキメキメなところを持ちながらも、自分たちの深まりつつある音楽性で正面から勝負するライブだったと思う。CDレベルに匹敵するくらい、ライブの質を上げることができればもっともっと海外でもブレイクするんじゃないかとも思う。
その後は涼しいメッセで休憩。昔と比べて、もう全然平気で寝れる。
この次はThe Horrors。新作が最高すぎたので、ライブでは2ndの曲だけやってほしいと思った。僕の記憶ではほぼ全て2ndの曲だったように思う。初めの方は音響のバランスが悪くて、今ひとつであった。しかし徐々に熱を上げ、2ndのエンディングと同じSea Within a Seaで幕を閉じたが、この日のライブはむしろこれから彼らが成長していくための第一歩のように見えた。CDにある仄暗い世界観をもっと表現力豊かに再現できるように、どんどん経験を積んでほしい。
次はコステロということで、少し休憩しマウンテンステージへ向かう。しかし、なんとお客さんが全然いない。あっさりとかなり前の方へ行けてしまう。今のコステロのポジションってこんなものなのか、と寂しくなってしまう。かく言う自分も最近は新作も買わなくなったし、メロウで渋いコステロはあんまり好きではなかった。最新作も激渋と聞いていたので、もしライブもそうだったらどうしようと思っていたのだが、そんな心配は杞憂に終わった。
登場した姿は、かなりオヤジ。体格もずいぶん貫禄がある。しかし、ひとたび音を出し始めると、いきなり切れ味鋭いロックンロールチューンを披露。現在のバックバンド、インポスターズはすごく熟練した感じでもないんだけど、コステロの未だ荒ぶる魂に絶妙の絡みを見せる、ひと味もふた味もあるバンドだ。そういう「理解者」とも言うべきバンドを従え、次々にロックしていくコステロ。もうめちゃくちゃにかっこいい。
Stella Hurt
Pump It Up
Uncomplicated
Radio, Radio
Everyday I Write The Book
(I Don't Want To Go To) Chelsea
Oliver's Army
I Hope You're Happy Now
(The Angels Wanna Wear My) Red Shoes
Bedlam
Clubland
Watching The Detectives
What's So Funny 'Bout) Peace, Love And Understanding?
Alison
Mystery Dance
この通り怒濤の名曲オンパレードである。ニック・ロウがプロデュースしていた頃の最高のロック・クラシックスがたくさん聴けた。Peace,Love,Understandingでは泣きそうになった。やってほしいと思っていた曲の3分の2はやってくれた。観客をうまく煽り、往年の名曲をやっては「こんなもんで満足するなよ。まだまだあるぜ」と言わんばかりにこれでもかとたたみかけていく姿は、コステロが未だ激熱オヤジであるということを証明しているようでうれしかった。
トリじゃないのにアンコールも1曲やってくれた。もうおなかいっぱいの時間を過ごしました。
あまりにも満足だったのと、明日は体を酷使する日だということでこの後のKlaxonsをパスして、ホテルに帰りました。