大学を卒業して、社会人としての第一歩。
僕は、海沿いの小さな田舎の小学校に赴任しました。
初めての一人暮らし。そのスタートとなった家は
自分よりも「年寄り」な、木造のぼろ家。
容赦なくすきま風が入り、春だろうが夏だろうがとにかく寒い。
真夏の8月でもストーブを焚いてしまうような家でした。
部屋は独りで住むにはもてあますくらいあるんですが、
ストーブの真ん前が、僕の定位置。横には、ステレオコンポ。
そんな感じで僕の一人暮らしはスタートしました。
職場に行っても、はじめは何からやったらいいかわからなく、
無我夢中で日々は過ぎ、
こどもたちには「若者」ということで、いいように扱われ・・・
いろんな意味でヘトヘトになり、やっと休日を迎えました。
車で1時間ほどのそこそこ大きい街へ。
はじめにやったことは、CD店探し。
見つけた小さなCD店で、1枚のアルバムと出会います。
家に帰ってから、コーヒーを入れて、もちろんストーブの前で聴いたその曲。
日だまりの中で、一人毛布にくるまりながら聴いたその曲。
サニーデイ・サービス/恋におちたら
孤独でありながら、なぜか幸福感にようなものがふわっと浮かんできました。
あれから13年。あのときの不思議な暖かさは、今でも忘れません。
まさにリアルタイムだった、サニーデイ・サービス。
人生の中でシチュエーションと絡んで、忘れられない曲っていろいろあると思います。
まさに、そんな1曲です。
そんなきっかけもあってか、もう好きすぎてたまんないバンドです。再結成万歳!
そんな彼らのDVDがボーナス映像入りで、発売されました。
あんまりPVは見たことなかったんですが、昔はやっぱり曽我部もシリアスな顔で歌っていたんだな。
PV「今日を生きよう」:北海道においしい讃岐うどんがないのが残念です・・・