通算4度目のサマソニ。なぜサマソニなのかというと、まずメンツ。要するに今年1年「これを聴くべし」というアーティストがしっかり押さえられていること。これは自分にとってはとても重要な要素で、北海道に在住している人間にとっては、UK/USロックの最前線にいるようなアーティストはほとんど来ない。ライブを見に行く機会が滅多にないのだ。ゆえに、ライブに対する「飢え」は都会の人たちよりも上だと思う。そういう意味で、サマソニはそういう欲求をかなり満たしてくれるのだ。
あと、利便性。フジのあの空間はとても居心地がよいが、テント暮らしにもやはり限界を感じることがある。電車で10分くらいのところに宿を構えて観にいける、広い屋内スペースがあるサマソニは僕のようなフェス高齢者にとっては割と優しい。
そういうことで、今年もサマソニを。
まず、1日目。今年は気持ちよくマリンからスタートしようと何となく決めていた。しかも、一発目はLOS CAMPESINOS!
1曲目はBroken Heartbeats Sound Like Breakbeatsだったんだけど、最初のカウントを日本語で「イチ・ニー・サン・シ!」ってやって、いきなり脱力。でも彼ららしい「かわいい暴走」を見せてくれたというか、あのヘナヘナ男性ヴォーカルと涼しげな女性ヴォーカルの絡み方はやっぱりいいなと。
次はJoe Lean And The Jing Jang Jong
音は少し聴いたことがある程度だったけど、とてもインパクトがあったのでこのままマリンにとどまって観ることに。一番後に出てきた白いシャツ姿の人がジョー・リーンなんだろうか?いきなり出てきてクネクネと妙ちきりんな踊りを披露!姿と動きだけ見ていると最近はやっているジョイマンに見えてしまう。思ったより曲にばらつきがあったように感じたけど、こういうタイトでメロディーがポップなタイプのバンドは屋内向きかなという感じもしました。
次は気になっていたTHE TROUBADOURS
こないだ買ったシングルがめちゃめちゃラーズだったけど、見た目もかなりラーズ。でも、個人的にはかなり好き。やっぱりマージービートというやつには心躍らされます。
その次はメッセに移動してBAND OF HORSES
着いたときにはすでに始まっていて3曲しか聴けなかった。
そのままソニックでCAJUN DANCE PARTY
Band of Horsesの時よりもだいぶ人が増えてきた。思ったよりもずっと注目度が高いことがわかる。若いけど、パフォーマンスはしっかりしているというか、危なっかしさがない。若干面白みがないようにも感じたが、自分たちの作品を丁寧に届けようとする姿勢はいいなと思う。
次は、Johnny Foreignerを予定していたがダウン。しばしの休息。
復活後はDEATH CAB FOR CUTIE
何となく若いイメージがあるけど、もう中堅ですよね。アルバムも全米1位ということで、これまでのバンドにはない貫録と余裕がありました。移動があるので最後までは観ないで、途中で離脱。
再びマリンへ、そうTHE VERVE
圧巻の一言!Sonnetで鳥肌が立ち、The Drug's Don't Work(途中ストップしてやり直していたけど)で涙しそうになりました。個人的にはLucky Manが好きで、やってくれたのうれしかったなぁ。皆さんお待ちかねのBittersweet Symphony は最後の方に。そして、新曲Love Is Noiseで終了しました。調子が悪いと一部で噂されていたリチャード、キレキレでした。着てきた革ジャン、脱いで客席に放るのかと思っていたら、最後に再びちゃんと着て帰りました。
1.This is Music
2.Sonnet
3.Space And Time
4.Sit And Wonder
5.Life's An Ocean
6.The Rolling People
7.The Drugs Don't Work
8.Lucky Man
9.Bittersweet Symphony
10.Love Is Noise
急いで戻ってPAUL WELLER
混むから急がなきゃと思ったけど、着いたらソニックステージはガラガラ。みんなピストルズに行ったのかな。でもおかげで快適に見れました。ライブも大変よく、ベテランらしさとまだまだエッジが研ぎ澄まされているところをしっかり確認できたのもうれしかったです。アンコールは1曲だけでしたが、A Town Called Malice聞けてよかったな。