Waited Up Til It Was Light /Johnny Foreigner | Surf’s-Up

Surf’s-Up

音楽の話を中心に。時にノスタルジックに

 バーミンガム出身の男女3ピースパンド。「Los Campesinos! Meets Dinosaur Jr」こんなコピーが思わず浮かんでしまったのだが、良質のギタポメロディーにつんのめるような演奏、そしてディストーションギターが唸りまくる。

 曲調はパンキッシュだし、演奏だってもろダイナソーながら、できあがったものの印象はかなり「かわいい」。疾走感いうよりは暴走気味のギター・ヴォーカルもざらついた感じはない。The Pixiesあたりだと同じ感じでもすごく凶暴に聞こえるが、Johnny Foreignerのほうがずっとメロディーの方に耳がいってしまい、ポップに聞こえる。


 全体的にいうと、ある程度余地を残したハンドメイドな感覚は、The Pastelsを彷彿とさせる。「もっとこうできるのに」あえてそこまでにしない感じ。ダイナソーなんかもそういうところがあるが、あえてラフな部分を残す、「磨かれすぎない」かっこよさがあるバンドである。


 ただ、こういうB級的な線はCYHSYやLos Campesinos!あたりでちょっと出尽くした感じがあるので、核になりうる強烈な印象を残す曲があったら、もっとよかったかもしれない。


 しかしこれで、サマソニの1発目はマリンにしようかアイランドにしようか悩んでしまうなぁ。どっちも楽しそうだ。

 おすすめ度★★★☆(06/27/08)



Eyes Wide Terrified