Weezer/The Red Album | Surf’s-Up

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音楽の話を中心に。時にノスタルジックに



Weezer三度目のセルフタイトル。


今作、weezerにしては珍しく「スルメアルバム」ではないかと思っている。聴けば聴くほど馴染んでくるし、発見はあるし、今こうやって書きながら聴いてるけど、うまくまとまらないかも。


まず1曲目のTrouble Maker。ビシッと決まったリフで始まるこの曲、タイトな演奏とフックの効いたメロディーは、まさに挨拶代わりといった感じ。

2曲目The Greatest man that Ever Livedはらしからぬタイトルながら、メロディー自体は実に彼ららしくメロウネス。しかし、目まぐるしく曲調が替わりながら最後まで暴走する、新たなWeezerのアンセムとして加えられるべき1曲である。

そして、3曲目Pork And Beans。誰もが「これぞWeezer」と言うような王道を行くサウンドであるが、歌詞が素晴らしい。「僕はやりたいことをやるんだ/君に対して証明すべきことなんて何もない/ポーク・ビーンズと一緒にキャンディを食べてやる」


そして、こう締めるのだ。「君がどう思おうとこれっぽっちもかまわない」


泣ける。本当に泣ける。この3曲だけであとはどうでもいいってくらいに。


だが、当然この後がぐだぐだな訳がなく、素晴らしい楽曲が並んでいる。

おもしろいのは5曲目「Everybody Get Dangerous」。一瞬レッチリかと思ってしまうくらい、しなやかなファンクチューン。まぁ、プロデューサーがリック・ルービンだからね。あと、リヴァース以外のメンバーがヴォーカルを務めるナンバーもなかなかいい味を出している。Thought I Knewはブライアンの楽曲でヴォーカルも彼だが、リヴァースの作品に全く見劣りしないくらいの名曲です。パット作のAutomaticは骨太のロックチューン。どちらも全く違和感ありません。


ボートラの3曲はいずれもカバー。BoAのカバーも思ったほどイタくはありませんでした。

この夏、何度となく聴きそう。


ただ、ジャケットのリヴァース、ベルトの上がなんか気になってしまう。おなかの乗り具合が。幸せなんだな、きっと。


おすすめ度★★★★☆(06/14/08)


Pork and Beans