サマソニ06で見た、2度目のMUSE。始めて見た2000年と比べると、もう別のバンドかと思うくらい。元々スケールの大きさを感じさせるバンドであったが、それからどんどん大きくなり今や得体の知れない強大なパワーを持ったバンドへと変貌した。ただただ圧倒されたことを覚えている
「スタジアム・ロックの金字塔」と言ってしまうと身も蓋もないというか、むしろマイナスイメージさえ湧いてきそうだが、まさにこのたとえがぴったりだと思う。
ウェンブリースタジアムに8万人×2日間。普通8万人がその場にいるという状況はまずないだろう。フェスだって一つのステージにそんなに集まることはまず不可能だ。そして、8万人を前にして、ロックバンドとしてのタイマン勝負を張ることも不可能に思える。
しかし,MUSEはそれを見事にやってのけているのだ。いやむしろ、その8万人を圧倒している。それだけの強靱さを持っているバンドがほかにどれだけあるだろうか?「Starlight」の眩さ、「Supermassive Black Hole」の下世話さ、「Take A Bow」の仰々しさ、そのどれもが強烈に「絵」になる。
聴き所はもう全編と言っても良いが、個人的に一番しびれてしまうところはInvincibleのマシューのギターソロ。ここがたまらなく好きだ。ぜひDVDで確認してください。これだけのテンションで突っ走り、少しもだれるところのないところも素晴らしい。
これだけすごいんだから、いっそのこと完全収録してくれたらよかったのに。
おすすめ度★★★★☆(4/23/08)
Time Is Running Out